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最後まで読むと精神が終わるかもしれない小説

「…はっ!」

目が覚める。見覚えのない空間、真っ白な天井や壁や床。

間違いない、勝った。

「目が覚めましたか?」

目の前には金髪で女神みたいな…いや、この状況なら女神なんだろ確実に。この状況で女神じゃなかったら何なのだろう。

「異世界にはいい感じのチートと後美女ハーレムお願いします。」

「…は?」

「…は?」

あれ?なんかおかしなこと言ったか?いや待て冷静になれ俺。

素数だ!素数を数えよう。えー1.2.3.5.7.11…

「1は素数ではありませんよ…?」

「知ってますよ?」

ええ知ってますとも!もちろん!当然!義務教育です。日本を舐めるな!

「てか心読みました?」

「心読みました」

そうか。この人は心を読むのか…ふむ。ふむふむ…

「Aカップですか?」

「殺しますよ?」

ニッコリしてるはずなのに目が笑ってない!

「どうせ心読まれるなら聞いてみただけですよ。そんなことより状況説明おなしゃす」

「女神にセクハラをしました。残念ながらあなたの冒険はここまでのようです。」

こいつ楽しんでないか?てゆうか女神って本当にいるんだー。へー。

「で、僕に何の用ですか?」

そう、僕はただの一般人。生まれも…ってあれ?

「女神さん記憶が無いです。」

「ええ。」

…………

は?それだけ?なんの説明もないの?怖くね?てか怖くね?SAN値チェック入りそうじゃね?

「2d10です♡」

「あー不定の狂気だあ」

「いえ?あなたのSAN値はもうゼロです」

なんか殺意高くね…嫌われてんのかな俺…

「こほん、ところでそろそろ話を進めたいのですが」

お願いします。僕は今心の傷を治しています。

「どこから話しましょう…うーん、端的に言うとあなたは私の夫です!」

勝った!僕の勝ちだ!イージーモード。女神の夫なんてどう転ぼうと勝ち組だ。

「愛してるぜ」

「なんですか気持ち悪い」

「おいおい照れんなよ」

「は?」

ごめんなさい。なんか思ってたのと違くね?

「で、あなたは浮気しました。」

「俺って罪な男だからSA!愛してるのは君だけさ。」

「…まぁ、私も色々やりすぎましたし…そのせいで記憶も…」

なるほど。それで記憶ないのかあ。それで今までの語尾にも沢山?がついてたのかあ。なるほどなあ。

「で、ちょうど反省を促そうかなって思ってたところであなたは目覚めたのです!」

なるほどねえ。反省を促すダンスでも踊るか…

「それは私が踊ります」

踊るのか(困惑)たまげたなあ

「で、反省ってなによ?俺何したの」

「浮気です。」

ニッコリしてるのに目が笑わないって本当にあるのか!勉強になるなあ!美しい女神様はさすがだなあ!

「もう遅いですよ?」

「あーあーそうですかーあー!別にー?いいですけどお」

まだ諦めるなッ!

「それで何をすればいいですか?愛を囁きますか?肩を揉みましょうか?それとも…(ポッ)」

「あらあ、では去勢しましょう!」

「何かほかのでお願いします。」

記憶はない…記憶はないがッ!守らねばならない気がするッ!

俺の!友を!息子を!家族をッ!奪わせんぞ、悪魔め!

「女神ですぅ。それであなたの罰は」

なんだ!地獄か!?流刑なのか!?死刑なのか!?こわいよ!

「まずあなたの望む世界を作ります。」

「美少女ハーレムに囲まれてキャッキャッうふふする世界でお願いします。幼なじみと転校生と委員長と生徒会長と…」

「いいですよ?」

いいのかッ!このお方は女神だッ!

「女神です!その世界ではあなたに困難と苦難しか訪れません」

悪魔だああああああああああああ!

「ちょまてよ!ちょ、ちょまてよ!ちょ」

「去勢しますか?」

楽しみだなあ!ワクワクが止まらないよお!涙も溢れそうだ…

「あなたが絶望したり心を折られたり廃人に近くなるとここに戻ってきます。何度も何度も繰り返して私しか見なくなって私を頼りにしないと生きてゆけなくなったら終わりです♡」

「なるほど。しかし諦めなければずっと俺のターン!」

「ふふ、健闘を祈ります。最初の世界は優しめのチュートリアルと行きましょうか」

そう女神が言った途端意識が奪われてゆくのを感じる。そうして眠りにつくように俺は沈んでゆくのだった…

………

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