爆風の大魔女
あれから、メーリンと、クエストの報酬をもらうため、ギルドに戻った。そこで、俺を追放した、クソパーティーが、四人そろって、机とにらめっこしていた。
「あ」
「あ!!」
目が合ってしまった。そしてなんか近づいてきたんだけど。
「おい、お前。」
「なんだ、カルディア。」
「俺のパーティーにまた入れ、この間のことは、無しにしてやるから。」
はっ?何言ってんだ、こいつ。俺は、イライラが、込み上げてきた自分を抑えることに必死だった。
「お前だって、1人じゃ何も出来ないだろ。
初級クエストだって・・・・・・」
「ゲルダ様、もう次のクエストに行きましょう。」
メーリンが、カルディアの話の中に割り切って入ってきた。
「き、貴様は、だまっ・・・・・・」
「次は、難関クエストに行きましょう。ゲルダ様」
「そうだな、早く行こう。」
「お、おいっ、少しは、人の話を・・・・・・」
俺達は、カルディアの話を全部、無視し、そのまま難関クエストに向かった。
「ありがとう、メーリン。あと数秒で、殺しているところだった。」
「いえいえ、ですが私、あの方の言動を見ていると、少々イライラしてくるんですよ。それが、ゲルダ様に向けてやられていたので、このような行動を取らせていただきました。」
「そうだったのか・・・・・・ところで、メーリンは、難関クエストに来たことは、あるか?」
「残念ながら、今回が、初めてです。」
「そうか・・・・・・」
「な、なら、辞めておいた方がいい。」
俺達が、歩いていると、傷だらけで、血だらけの女が、忠告をしてきた。
「なぜだ?それより、お前は、誰だ?」
「私は、シー・スプリング。」