第九話 別途
ん?何だろうか、いつもと違う。
まず背中に触れている床の感触が違う。
色々考えるよりも目を開けた方が早いな
そう思った神無は、パチっと目を開けた
うん、やっぱり違う。
天井が真っ白だ、一片の汚れもなく
見ていると、もはや不安になるレベルだ。
いや、そもそもここはどこだ、
僕は今どういう状況なんだ?
神無が思考にふけっていると横から
機械質の声が聞こえた
「あの、すいません。
新ヶ原 神無様、
お目覚めになられましたか?」
神無は少しびっくりし体を震わせた
僕の名前を知っている...
訳でもないのかな?
僕の名前は神無じゃなくて、
神無なんだけど...
モラルの無い人だなぁ。
この名前のせいで僕は...
まぁ、今となってはどうでもいい話か。
「神無様?」
別になんとも思ってないけど
一応、正しい名前言っとこうかな...
謎の声の主に物申そうと体を起こした、が
びっくりして思わず寝たフリをした。
...いや、えぇぇ、いや、何だアレ。
ロボットなのか?
だとしても怖い!
なんで肉付けもされてないの!?
「すいません、驚かせましたか?」
それはもう超驚いたよ...
だって声と一切マッチしてないですから...
その、見た目スケルトンの、中身正体不明の『なにか』の声は
か細く、高い女性のような声をしていた
「外見を変えましょうか?」
神無は目は閉じたまま体を起こしつつ
オドオドした口調で小さな声で
お願いします と言った。
すると例の声は
承知。
ただそれだけ言うと
何やら変な音をたて始めた。
ピピピッ ピッ
他にもシューン、パラパラとか変な音が
いっぱいなっている。
しばらくすると音が止んだ。
神無は恐る恐る、
骨組みロボットが置いてあった方を見た。
するとそこには、6等身ぐらいの
自分よりちょっと小さい女の子が立っていた。
髪は白髪のショート、
上は真っ白な半そで、
下は奇抜な模様が入った
セミロングのスカート、
そして足元には1本のミサンガの
ようなものが巻き付けてある。
あと、裸足って事ぐらいかな。
「どうでしょうか?」
「かっ、あっ!あ、いいです。」
思わず 可愛いです って言いそうになった。
変な人って思われてないかな...
「あ、大事な事を忘れていました。
名前をつけてださい。」
...え、名前!?
神無はバチッと目を見開いた
同時進行(?)です。
神無をオタクっぽくしたかったのですが
どうでしょう...。
あと、呼び方は基本「かんな」で固定です。