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第三話 確認
真っ白な天井。
冷静に考えると、スタート地点が
メルヘンな家とか御屋敷じゃない時点で、
楽しい楽しい異世界生活ではなさそうだよな。
はぁ... ため息を一つして、
冬吏は体を起こした。
「おはようごさいます」
...いや、お前の存在がふざけてるんだよ。
なんでスケルトン!肉は?!
と、言いたいところだが言葉を飲み込んで。
とりあえず聞きたいのは...
「これは夢ですか?」
「いいえ、現実です。」
完璧に信用でしてる訳ではないけど
なんとなくこいつは嘘をつけない気がする。
えーと次は、
「じゃあ、ここはどこですか?」
「あなた様の家です。」
前言撤回、え、いや流石にそれはないでしょ。
「じゃあ、なんで俺の家の物がないんですか?」
「そういう意味では無くてですね、
えーと、第二の家的な?」
ん?あー、え?
「...ここ、なんていう国?」
「『エルド』という国です。」
じゃあ俺はホントに異世界に来てるのか?
...というか、状況が全然呑み込めない。
もう、単刀直入に聞こう。
「あの、俺がここに連れて来られた
理由とかってわかります?」
「それは、
手探りで頑張っていこうと思います!