プロローグ
僕の名前は、生田 仁。
今年で大学4年生だ。僕の通っている学校は、こう言っては、なんだけどとても暇だ。
なにせバイトは基本ダメだし、別に学校の偏差値がとてつもなく高い訳でもない。
真面目に勉強をしていれば基本誰でも入れるくらいだ。
そして今は、夏休み。
僕は、家でのんびりとテレビを視ていた。
スマホに幼馴染の遼太からメールが届く。
いわく明日同じく幼馴染の紗由理の家でいつもの幼馴染グループでパーティーをするらしいので来ないか?というお誘いだ。
もちろん参加する。
だってこうして参加しないと紗由理がとてつもなくうるさいのだ。
よってどうしても外せない用事がある時以外僕は、このパーティーに参加している。
僕は、遼太に参加することをメールで伝えると、スーパーに買い出しに出掛けた。
なぜならこのパーティーは、皆それぞれで料理を持って来て食べるのが恒例なのだ。
遼太や他の6人は、皆出来合いのものを買って来るが紗由理と僕は、いつもなんかしら作って行くのだ。
本当なら僕も出来合いのものが良いのだが、最初のパーティーの時に、気合いを入れて作って行ったら皆にまた作ってと言われてしまいそれ以降なにかしら僕は、作って行く流れになってしまった訳だ。
紗由理は、なぜ作って来るのかわからないけど恐らく僕に料理の腕で負けたのが悔しかったのだろう。
僕は、両親が共働きのため小学2二年生から自分で作っていたのだ。
自分で言うのもなんだけど料理は、かなり得意のだ。
そうそう負けるつもりは、ない。つもりはないが紗由理の上達速度は、凄まじく僕も気を抜くと負けてしまう。
そんな感じの為、僕も必死に練習しているため今では日本食は、もちろん中華、洋食、インドなど幅広く作る事が出来る。
そんな事を考えながら歩いていると、スーパーに着いた。
すると後ろから声がした。
「こんにちは、仁君」
後ろを振り返ると紗由理が笑顔でいる。
その笑顔は、凄まじくさすが学年の中で彼女にしたいランキング毎回1位を独占しているだけの事は、あった。
「あぁこんにちは、そっちも買い出し?」
「うん、そうだよ。良かったら一緒にどう?」
「いや、やめておく。」
「どうして?」
「だってさ、周りの目線が怖いしそれに楽しみは、取っておいた方がいいだろ」
そう紗由理は、美人だ。今この間にも僕の方には、嫉妬の目線が注がれている。
さすがにこの目線を受け続けるのは、ごめん被りたい。
それに楽しみは、取っておきたいという気持ちもある。なんだかんだで紗由理との料理対決は、僕に取っても数少ない楽しみなのだ。
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紗由理と別れて1時間後
僕は、食材を選び終えてレジに並んでいる。
するといきなり
「お前ら!全員手をあげろ」
という怒声が響いた。
声がした方を見るとそこには、拳銃を僕達の方に向けている1人の見るからに怪しい男がいた。
男は、僕達が全員手を上げたのを確認すると、次は店員の方に銃を向けた。
男は、自分の持っていた、かばんを台に置くと
「ここにある金を全てこのかばんの中にいれろ!」
と叫んだ。
店員は、レジからお金を取り出しゆっくりとかばんの中に入れていった。
全て入れ終わると僕達と同じように手を上げた。
男は、それから同じようにして全てのレジから現金をかばんの中に入れ終わった頃、16名の警察が来た。
駆けつけた警察は、持っていた拳銃を男に向けおとなしく投稿
なんで警察が来てくれたかは、わからないけどとにかく助かったと思った。
だがそうは、行かなかった。
男は、近くにいた女の子を掴むと拳銃をその子のこめかみにあてた。
僕は、その子を見た瞬間血の気が引くのを感じた。
なぜならその子は、紗由理だったからだ。
僕は、財布から小銭をありったけ右手に掴むと、左手に料理に使う赤ワインのビンを持ち、一気に走りだした。
男は、一瞬不意を突かれておどけた。
僕は、そのすきに右手に持った小銭とワインビンを男の顔に直撃した。
男は、痛さのあまり拳銃を紗由理のこめかみから外した。
僕は、そのすきに紗由理に飛び付き男のかなり後方まで一緒に行った。
これで一安心。後は、警察がなんとかしてくる。
そう思った矢先、鋭い銃声が鳴り響き僕の背中にとてつもない激痛が走った。
恐る恐る自分の背中に手を置くとなにかが手に着いた感触がした。
その瞬間僕は、抗えない脱力感に襲われた。
おぼろげな視界で最後に見たのは、警察に撃たれて倒れる男と隣で泣きじゃくる紗由理の姿だった。
どうでしたか?
次の更新は、2週間後にしたいと思います。