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2 過去形1

「あー腰痛かったーあのイス変な形しすぎ」


俺は廊下を歩いていた。


それにしても勇者の子か・・・・・懐かしいな


昔、勇者と名乗る者が居た。勇者は仲間と共にぐんぐんと成長し、守護者は軽くあしらえるようになり、魔王城へ入って来た。

魔王城の結界は地獄から永遠と湧き出てくる魔力で作っており、どんな者でも精神攻撃を仕掛けると言うものなのだが、まさかその結界のバランスを崩し、壊すとは思わなかった。

いやー楽しかったな、まさか世界に幹部相手にもひるまず、四人だけで入ってくる人間がいるとは――――


「用意はいいか!」


「ええ!何の為にここまで頑張ってきたと思ってるの?」


「がっはっは!俺もいいぞ!」


「こう見てみると禍々しい結界が貼られているわね、人間がこの結界を作ろうとするとどれぐらいかかるのかしら・・・・」


「サンダーフィニッシャ!」


魔王城に爆音が響いた。その音は食事をしていた俺にも聞こえる程だった


「爆音、何か面倒くさい事が起こりそうな気がする・・・・・」


「どうしました?料理がお気に召しませんでしたか?」


「いや、俺は本来食べる物が違うがそれでも美味しかったぞ」


「ありがとうございます」


だが、この予感はなんだろうか?今のうちに魔王城から離れておこうかな?


「大変です!って何してるんですか!?」


何って窓から飛び降りようとしているだけだろ


「いきなりなんだ?今我輩はここから飛び降りよ、と言う予言が入っただけなのだが」


「ここ最上階ですよ!?て言うかアナタは予言する側じゃないですか!」


反応からして嫌な予感だな


「どうした?魔王が寿命でぽっくり死んだか?アイツもう千歳超えてるからな」


「不吉な事言わないでください!侵入者ですよ!現在魔王軍が抑えていますが次々を返り討ちされるんですよ!」


だが侵入者は何年ぶりだろう


「それなら力だけはあるアホ達がいるだろ、普段仕事もしなく高級料理を食べて寝るだけなのだからこんな時働かせたらどうだ?」


「一番言ってみたいのはアナタですがね!」


「ハッハッハッハ」


「とにかく!付いてきてください!」


「不本意だがな」


俺は何年ぶりかも忘れたが侵入者に興味を持った(ほんの少し)ので爆音が聞こえた方に行く事にした


「城の周りにあるあの目障りな結界はどうしたんだ?」


「それが、破壊されました・・・・」


ほう、あの結界を破壊・・・・

そんなことは、あの一族とすごい鍛えた人ぐらいしか・・・・いや、そう考えると以外と多いな

一応俺作で山で鍛えた仙人ぐらいの力を持つ者じゃなければ破れない様な強度にしたんだが


「侵入者は何人だ?」


「四人です、ノーライフキング様が一階の大広間で戦いましたが・・・・・リーダーと呼ばれる者に氷漬けにされました。

続いて魔王軍一の魔法耐性があるドウアンのレクター様が戦ったのですが・・・」


俺は廊下を歩きながら聞いてみた


「結果は?」


「魔法攻撃にあまり効果が無いとわかると、剣で真っ二つにされました。

現在は順最終大広間でグレア様とディス様が交戦中です」


「剣で真っ二つとは、いい経験になったんじゃないか?」


「普通は死んでるんですけどね・・・」


だが、幹部二人を休みなく倒すとは、これは勝てるかどうかが怪しくなってくたかもな・・・・


「そういえば、今どこへ向かっているのだ?一階の順最終大広間へ、反対方向じゃないか・・・」


「結界が敗れた今、幹部達をこれ以上戦闘不能にさせたくないんですよ、ましては幹部一、いや世界一のベル様は大事な戦力ですから」


そういえばそんな立場だったな


「いや、千里眼で見てみたが興味を持ったぞ、確かこの通路の下だよな」


俺はかがんで手をグーの形にし、変な模様の絨毯(じゅうたん)を見た


「ま・・・まさか・・・」


俺は本気で床を殴った


「ぎゃあああああ!!修理代があああああ!!私の給料があああああああ!!」


上から何か聞こえた気がするが、俺には関係ないことだろう


俺は下へと続く道(自分で作った)を落ちていった


―――――――


「いけえええええ!ライトフィニッシャアアアアア!!」


「ちょ!ちょっと待つのだ!お主達がここに来た理由は魔王を倒す事だろう!魔王と戦う為にもここは引き分けって事で・・・・ぐああああああああ!」


「やった!」


「まだ油断はいけないぞ!」


「そうよ、喜ぶのはまだ早いわ」


「がっはっはっは!だがこれで三人目じゃぞ!少しは喜んでいいのではないのか?」


「そうだぞ、いくら魔王城の中だと言っても(りき)みすぎはいけない」


「そ・・・それもそうね・・・ごめんなさい」


「いやいや、謝る必要は無いよ!注意してくれてありがと!」



「どうしよう、グレア様までやられたぞ、もう魔王様の所まで案内するしかないんじゃないか?」


「て言うか何なんだアイツは!?」


「俺知ってる!あいつら会議で高額の賞金をかけられた勇者チームだよ!」


「マジでか・・・・・・」


ドガアアアアン!!


「どうした!?天井が崩れたぞ!」


「ねえ、」


「ああ、わかってる、人影だろ」


「今度は誰かしら?・・・・っ!」


「主役は遅れて登場か・・・・・もうちょっと遅めの方が良かったかな?」


「まさかっ!アナタは・・・!幹部ベル・・・?」


「そうだな、我こそは!最上級悪魔!魔王軍幹部の一人!ベルであるぞ!・・・いや、公爵級悪魔の方がカッコいいな・・・・」


勇者達は驚いた表情を見せた


「まさか、こんな時に公爵級悪魔ベルに会えるとは・・・だが!お前にはここで消えてもらう、覚悟しろ!」


展開早いな〜

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