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これから委員長の眷属になる。  作者: 一蘭 双子
序章 騎士シュバレツヤ王国
3/10

2騎士の日常

暗闇の森とは森が急速に増えていく一種の世界の病気の事だ、ただ増えるだけなら問題無いのだが暗闇の森の特性が厄介なのだ

森の中が一日中光の無い夜の如き暗さで一度入ったら抜け出せず魔物まで沸いて出てくる始末だ



「現状暗闇の森なのですがここ数週間で急激に面積拡大の痕跡が見て取れました…それと…


ハヅキ師匠は姫の方に少し意識をした

サクラ姫は今にも寝落ちしそうな勢いでうとうとしていた


王様はそれに気が付き

「…うむ、サクラ姫よ疲れたであろう部屋で休んで来たまえ、ジキルよサクラ姫を寝室まで頼むぞ…」


「ハッ!お連れ致します!」


そう言って僕は姫を連れて王の間を後にした



「…続けよ」

王は言う


「はい、それと東の小さな町と東南のリブラ城が暗闇の森に完全に飲まれたそうです…」


「なんと!とうとう人間の敷地まで来よったか」


「幸い我等が王様の居城は北に位置しますので此方に来るまでに対策が出来るかと」


「そうじゃのハヅキよ早急に対策部隊を編成し対応に当たるのじゃ」


「ハッ!!…あと1点気になったことが、頻繁に魔物がサクラ姫を狙って襲ってくる事がありました、“魔族”の姿はありませんでしたが…」


「やはりそうか…」


王は深いため息をついた




その頃ジキル達は

歩く事も限界になったサクラ姫をジキルはお姫様だっこをして寝室まで運び寝かせてあげたていた


「…スャー」


気持ちよく寝息を立て眠っている

ジキルは姫の頭を軽く撫で寝室から出た


「そういえば師匠が稽古場に来いと言ってたなーやだな…」


そんな事を思い出しながら重い足取りで稽古場に向かった


稽古場に着くとそこには数人の騎士達が素振りや腕立て腹筋などで己を鍛えていた、そこから二人の青年がジキルに気付き近寄って来た


「おう!ジキル戻ったんだな!!任務はどうだった!?」

「つうかお前サクラ姫様とハヅキ隊長と一緒に任務とかズルくねーか!!!」


一人はジキルを気遣いながら話しかけてくれたが、もう一人はバシバシ叩いて嫌みたらしく話してきた


「いったた、痛っいって」

叩いてくるやつの手を跳ね除け話を続けた


「任務はまぁまぁだったよ魔物とも遭遇したけど師匠が全部最速で倒してたから問題なかったし」


「それはそれで問題あるだろ…」

優しそうな青年は少し呆れた表情で言った


師匠に頼りっきりなのは良くないと僕も思っている…


「このままハヅキ隊長任せだとお前は一生“エクスワイア”だな!ははは!」

こっちの青年は毎回小馬鹿にしてくる


エクスワイアは従騎士事で見習いの時に言われることが多い


てか、あいつも数日前まで従騎士だっただろと心の中で思った


「お前ら!なに無駄口を叩いている」


後ろから聞き覚えのある声がした、そうハヅキ師匠だ…


「やゔぇ!おい練習向かうぞ!!」

二人は慌てて今までやっていたトレーニングをした


師匠の視点が一気に僕に向けられる


「僕は絡まれただけで…はは…」

師匠から目をそらす


「まぁいい…私は仕事が出来たから先ほどの稽古の約束はまた今度だ」


そう言うと師匠は僕から離れて稽古場いる数人に声をかけに行った


新しい任務の打ち合わせだろうか?


そんな事を思っているとまた優男とウザ男が近寄って来た


「また怒られるぞ…」

僕は言う


「いやいや今回は違う俺ら今空いたからジキルに実戦訓練してやろうと思ってな!」


そう優男は言い僕を連れて行く

僕はあんまり乗り気では無いが心のどこかで師匠に任せっきりもあるしなと思っていたので素直について行った



〜実戦闘技場〜



三人で三つ巴の実戦訓練した

なんだかんだ優男とウザ男はそれでも騎士の端くれそれなりの強さがあった


「ははっ!ジキルそんなもんか!?」

ウザ男が挑発しながら木刀で切りかかってくる


「…うるさいっ」

僕はそれを皮の盾で弾きウザ男の胴に叩き込む、


が、スレスレで交わされると同時に僕の右半身に衝撃が


「うはっ…」

衝撃で端まで飛ばされる

優男が横から盾でタックルをしてきたのだ

なんとも優しくない本当に騎士か!?


「悪いな!」


と言ってる優男の背後をウザ男が切りかかる

「背中空いてるぞー!ハハハ!」


優男に直撃したが効いておらず背後を振り返りウザ男に木刀の突きを入れる

が盾で軌道をズラしかわす


「俊敏さだけはあるなウザ男!」

「お前もタフ過ぎるんだよ!!」


優男はウザ男の攻撃を受けるが中々効いておらず、逆にウザ男は優男の攻撃を受け流していた



うむ入る隙がない



そんなこんなで三人実戦形式でやっていたが二人が熱くなり度々僕は一人置いていかれた


そしてしばらくして二人は帰って行った


外はもう夕方だ


ボーっとしながら一人闘技場で自分の弱さと師匠に対しての甘えの事に考えていた


「僕ももっと強くならないとな…」


と、突然闘技場の扉が開く音がした

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