〜始まりの歴史〜
この世界には13個のバラバラに分断された十三世界が存在する
今から3000年前世界は一つであったが突如現れた“魔族”の出現により世界は混沌に陥り瞬く間に世界の約半分を支配された、止まぬ魔族の進撃に人々は蹂躙され、人々は嘆き苦しみ縋る思いで神に祈った、それを見ていた“人の神々”は哀れみ世界を13分割して切り離したのである
それから500年の時が経ち、個々の世界で平和に暮らしていた人間達が魔族の存在を忘れ去ろうとしていた頃
魔族の中の高等魔術師達が異空間魔法を駆使して攻めてきたのだ
悪夢の再来。
だが人間達もただ数百年もの間のうのうと生きていたわけではなかったのだ、来るべき時のため
ある世界では騎士達の育成を
ある世界では数人だが魔法を扱える者が現れ
ある世界では対魔族兵器の開発に成功していた
最初はやはり押されてはいたが人間の探究心は最たるもの、捕まえた魔族の異空間魔法を研究し各世界を行き来出来るようになり連携して魔族を討ち反旗を翻して行ったのだ
そしていよいよ魔族を世界の半分まで追い返した所で十三世界の中心の世界ユグドラシルで人間と魔族の総力をかけた最終決戦が行われたのである
人間も魔族も英傑揃いの総力戦、魔獣や高等魔法を駆使する魔族が断然有利と思われていたが人間の戦力は一向に落ちずむしろ魔族を押して行ったのだ
それを観て危機を感じた魔族の幹部達が自らを生贄にし【魔神】を降臨させたのである
魔族達はそれを見て歓喜に湧き奇声を上げ喜び士気を上げたのだ
だがしかしその魔神は人間だけでなく魔族にも攻撃を仕掛けたのだ、理性を失って誰彼構わずと言うよりも
まるで赤ん坊の様に目に入るものは玩具と言わんばかりに好奇心と本能で全てを破壊して行ったのだ
それは7日間続きその後魔神は眠りについた
人間と魔族、共に大きな損害が出ていた
人間の英雄達は皆死に魔族も魔神の魔力吸収により数を激減させたのだ
どちらも戦う気力すらない中ずっと姿を現さなかった魔族の王、“魔王”が姿を現した
そして人間達に平和協定を結ぶよう持ちかけてきたのだ
人間は激怒した一方的に攻められ元々自分達の領土だった所を奪っておいてそれはないと
だが余りにも損害が大きく有力な重要人も死でしまいどう足掻いても不利なのも否めない
それとなんとなく魔族の状況もわからんでもなかった、人間達は自分の神に愛され助けて貰っていたが、魔族は自分達の神にゴミのように見捨てられたのだから…
ある一人の人間の代表がその協定を条件付きで認めたのである
人間の世界領土7個
魔族の世界領土ユグドラシル含む6個
そして魔王の息子一人を毎世代人質に取らせて貰うと…
そして数千年の時が経ち物語は始まる。