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妹日記  作者: アリス
8/13

家族会議

バレンタインはどうだったでしょうか?

チョコをもらえた人もらえなかった人いると思います。


ちなみに私は教えませんが


まぁ、くそなイベントですねとだけ言っておきましょう。

チョコなんかもらっても食えないですし…

ホワイトチョコなら食えるのですが…


と、まあ、無駄バナシもここまでに

今週も退屈しのぎにでも見ていってくださいな~

2月17日


「兄ぃはなんで兄ぃなの?」

炬燵に家族で集まりながらマスクにグラサン姿の妹に尋ねられた。


「それは、お前がそう呼んでいるからだよ」

僕は父親の話をガン無視している妹の質問に適当に答える。


「じゃあ、なんでこの人は僕に話し掛けてくるの?」

妹は話し掛けても無視されて泣き目になっている父親を指さす。


「パパに人権をください!!」

父親は心の底から母親に懇願しました。

「そんなのあるわけないじゃない」

母親は一刀両断切り捨てました。




「それにしても家族みずいらすで炬燵を囲むなんて久しぶりだな~」


「そだね……」

僕はどうでもよさそうに返す。


「パパがくると瞳が逃げるからね」

母親はさらにどうでもよさそうな顔で現実を叩きつける。


「……」

父親の笑顔は固まりました。




「息子よ」

「なんだ?父よ」

父親は僕に小声で話しかけてきた。


「なぜお前は瞳に好かれているんだ?私だってこんなにも瞳を愛しているのに」

「愛しかたに問題があるんじゃないか?」


「私はただ一緒にお風呂に入ろうと瞳が風呂に入るのを見込んで風呂に入ったり、毎朝おはようのキスをしようと部屋まで行ったりしているだけだぞ!」


「それだよ!」

(さらにアンタが瞳を人見知りにした主犯かくだろ、それ!)

本当にダメな親でした。




「ヒトミン」

「なに?」

母親が妹に楽しそうに話し掛ける。


「今度、プール行こうか?」

「いや」

即答で拒絶された。


「温泉」

「いや」


「スキー」

「ビミョ?」




「なんで、温泉はダメでスキーはいいのよ~」

「服脱ぐから」


「なら、プールは?水着、着てるわよ!?」

「肌の露出面積が大きい」


「う~、スキーは何が微妙なの?」

「兄ぃがいくなら。行ってもいい」


「何で!祐一ばっかりずるい!」

母さんや……、それは母親のセリフとしてはあまりにも大人気ないですよ。




「なんで、貴方ばかりヒトミンから受け入れられてるのかについて話し合いましょう」

「本人の前でする話し合いじゃないと思うのは僕だけですか……?」

妹は僕の隣で煎餅を両手で持ちながらリスのように少しずつのんびりと食べている。


「そんなことはどうでもいいのよ」

「結構重要だと思うけど……」


「今、重要なのは貴方が一番瞳に好かれていて」

母親は少し考えるように一拍おく。


「パパが一番嫌われているという事実よ!」

「パパのライフは0だよ、ママ!」




2月18日




「成果を試すわ!」

母は昨日話し合ったことを実行にうつそうと僕に決意表明する。

「頑張って」

僕は苦笑いを浮かべながら応援する。




「ヒトミン」

「ん?」

母親はマスクをつけて炬燵でくつろいでいる妹に話し掛ける。


「ケーキ食べる?」

ケーキの箱を妹に見せる。

「食べる」

妹は即座にマスクをグラサンに付け替え、捕食モードに移行する。


「おいしい?」

母親は口元にクリームをつけた妹に話し掛ける。

「うむ」


「ママのこと好き?」

「好き」

母親はこれまでに類を見ないほど嬉しそうな顔で息をあらげてました。




「口元についたクリームとってあげるね♪」

母親は息をあらげたまま妹の口元に手を伸ばす。


「……」

妹は何事もないかのようにケーキを食べ続ける。


母親は嬉々爛々とケーキを食べている妹をおいて僕の元にやってきました。


「これは成功?」

「成功なんじゃない?」

僕は適当に返す。




「次は貴方がいってみなさい」

僕の反応に母親は挑戦的な態度をとる。


「瞳」

「ん?」

僕が呼ぶと妹はケーキのついた顔をあげる。


「口にケーキついてる」

僕は妹の口元についたケーキを指ですくい自分の口に含む。

(まぁまぁの味だ)


「……プイッ」

妹は何秒か硬直した後顔を真っ赤にしてそむけた。

妹だからって口元についたのを食べるのは少しやりすぎたかもしれない。




「怒らせた」

僕はそれを食い入るように見ていた母親に報告した。


「祐一ばっかりズルい!」

なぜか知らないが怒られた。


「ズルいって……」


「そんなこともわからないから童貞なのよ!」

「童貞関係ないよ!たぶん!!」




2月19日


「瞳」

「……」

父親が妹を呼ぶ。


「……兄ぃ」

なぜか妹は僕を呼ぶ。



「なに?」

僕が妹に近づくと妹は僕の後ろに隠れる。


「不審者!」

妹は父親を指差し叫んだ。

「パパ!私はパパだよ!!」



「そんなことより、ケーキ食べないか?」

父親は母親の真似をしてか瞳の前にケーキの箱を見せる。

「食べる」

妹は父親の手から箱を奪い取りリビングに旅立つ。


「息子よ。娘がケーキを食べる姿を見ると和むな」

父親が妹を見て和んでいる。

「父さん。僕のぶんは」

「ない」

この家は男女差別が酷いと心の底から思った。




「瞳、クリームが口元についてるぞ」

父親が妹の口元に手を伸ばす。

「や」

叩かれた。


「まだまだ!」

父親は諦めずに妹の口元に手を伸ばす。

「や」


「まだだー!」

「父さん」

僕はまだ諦めようとしない父親の手をつかむ。


「自首しよう」

「娘の唇を狙うことは犯罪だとでも言うのか!?」

「犯罪だよ!」




2月20日


「馬を射んとすればまずは将から」

母親が僕の部屋で意味のわからないことを言っている。


「逆じゃない?」

「そんな小さいこと気にしないの」


「で、なに?」

僕はめんどくさそうな顔で尋ねる。実際にめんどくさい。

「将を射んとすればまずは馬から。ヒトミンを射るならまずは祐一から!」

意味がわからない……。


「そんなわけで今から優を誘惑するわ」

「なにがそんなわけ!?」




「遠慮しなくていいのよ。ママの胸に飛び込んできなさい」

母親が両手を広げる。

「嫌だよ!」

僕は一歩 母親から退こうとするが母親が抱きついてくる。

「この歳でって、わっ!」

母親を剥がそうとしたがそのはずみで母親を押し倒すように転ぶ。


ガチャ。

幸いベッドの上に着地したので二人とも怪我はない。が……

「兄ぃ」

妹が僕の部屋のドアを開けていた。

妹が見ているのは母親を押し倒している僕だ。


カチャン……。

妹は静かにドアを占めた。

「待ってー!」

僕は絶叫した。




2月22日


「妹よ」

「……」

妹は僕の話を聞いてくれなくなった。


「ハァ」

僕は溜息をついて炬燵から出て立ち上がる。


「祐一! 聞いて! 最近ヒトミンが無視するの!」


「母さんのせいだよ!」

「え!?」

こっちはわかってないことにビックリだよ!



2月23日




「どうしたもんだろ」

このままでも問題ないんだが妹に母親とできているなんて変な誤解をされているのはとても嫌なわけで……。


「兄ぃ」

「ん?」

そんな事を考えながら部屋でモヤモヤしていると妹が僕に話しかけてきた。


「どうした。妹」

僕は何を言われるかドキドキしながら引きつった笑いを浮かべる。


「熟女好きはないと思うよ(´・ω・`)」

転けそうになりました。




「いや、誤解だから」

僕は誤解を解くため昨日の事を説明した。


「大変だったね」

妹は納得してくれました。

「ほんとだよ」


「……」

妹は何やら顎に手を当てて考え込む。


「大変だったねって、変態だったねと似てるよね」

「意味は全く違うよ!!」

確かに読みをそのままに漢字を逆にすればそうなるけども!




「変態兄ぃ」

「いや、だから誤解だって!」


「僕だって魅力的なのに……」

「え?」

僕は妹が小声で言ったその言葉の意味がわからずに聞き返す。


「なんでもない」

妹は無表情で言い切ると僕の腹に頭突きをかましてきた。

「いたっ」


そしてそのまま動かずに僕に抱きついてきた。

「まったく、しょうがないな」

まだまだ、甘えた盛りの妹だった。

僕はそんな妹を優しく抱きしめた。






真面目に可愛い妹が欲しいと思いを募らせる今日このごろですが皆さんはどう思いますか?


欲しいですよね、ね

欲しくない人がこの小説を読んでるとは思わない!(個人的主観)


そんなわけで無い物ねだりでした。


そんな訳でまた来週~(ヾ(´・ω・`)


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