バレンタイン♪
バイトが忙しくて間に合わんかた
ショック
ま、そんなことはどうでもいいとして、どぞ!
2月10日
「そろそろ、バレンタインだな」
「そうだな」
何故か僕の部屋に友人であるクララがいた。
「で、何しに来たんだ?」僕は僕の部屋に来て早々に自分が持ってきた漫画本を読み始めた――に尋ねる。
……
…………
………………
「お前の妹を口説きに?」
「帰れよ」
僕はジト目でクララを見る。
「それはないだろ。親友」
特に気に止めたふうでもなく漫画を読みながら――は言う。
「親友関係ないし」
僕は溜息をつく。
するとなぜかクララは僕のことを見る。
「なんだよ……」
「俺達って親友だったのか?」
「お前が言ったんだろ!?」
「ま、仮に親友だとしよう」
「なんだその上から目線」
クララは漫画を持つ手を止めて腕を組んで話を始める。
「気にするな。仕様だ」
「なんのだよ……」
「その親友がチョコが貰えなくて困っているんだ」
「で?」
「妹をくれようと言う気にはならんか?」
「なんねーよ!!」
「これだから童貞は」
「関係ないよね。童貞!」
なぜか溜息をつかれました。
「そもそも、お前も童貞だろうが……」
「……」
……
…………
………………
「確かに」
「今の間はなんだ!今の間は!俺達中学生だよな!」
「気にするな。ハゲる――」
……
…………
………………
「いや、ゴメン」
クララは俺から顔を背ける。
「なんだその返しは!あるよ!髪の毛あるよ!」
「兄ぃ」
妹がドアをノックする。
「ん?どうした?」
僕は自分の髪の毛が生えてることを確認しながら妹の呼び掛けに答える。
「入りました」
「らっしゃい」
妹が部屋に入り、クララが立ち上がり迎える。
素顔の妹を
ズドンッ
物凄い爆音?がした。
僕からは妹がクララの腹に拳を打ち込んだように見えました。
妹はすぐに僕の部屋から出ていきました。
「惚れたぜ……」
「意味がわからないよ!?」
友人はマゾなのだろうか……?
2月11日
「今日は誰もいない……」
妹がマスク&グラサン姿でドアの隙間から僕の部屋を覗いている。
それはもう不審者顔負けの不審な格好だ。
「どした?」
僕は苦笑いぎみな笑みを浮かべながらそんな妹に話し掛ける。
「兄ぃ」
「ん」
「ボーイズラブはいけないと思う」
「意味がわからないよ!?」
「昨日兄ぃの部屋に男がいました」
妹が僕の前に正座する。僕は椅子に座ってるので妹を見下ろす格好になる。
「いたね」
「僕と言うものがあるながら!」
「だから、意味がわからないよ!」
その後、妹に一日を通してホモでないことを説明しました。それはよくよく考えるととてもシュールな光景でした。
2月12日
「ちょっとアンタ」
炬燵で寝ていると妹とガスマスクをつけながら遊んでいたユリが降りてくる。
「なに?」
「なんで、一緒に遊ばないのよ?べ、別に一緒に遊んで欲しい訳じゃないんだからね!」
「いや、だって――」
「だって何よ?」
「ガスマスクをしながら遊ぶってシュール過ぎるだろ!」
「かわいいじゃない」
(その返しはないでしょ……)
「シュコー」
「シュコー」
ガスマスクをつけた妹が僕の手元のトランプ二枚のうち一枚を引く。
「シュコー」
「シュコー」
僕はユリからトランプを一枚引く。
「シュコー(あがり~)」
僕は数字があっていたので手札を中央において上がる
「シュコー(負けた)」
「シュコー(ふ、ふん。勝たせてあげただけなんだからね(o>ω<o))」
「シュコ、シュコ、シュコ」←笑い声
「不憫すぎる……」
泣き出しそうなほど……。
「確かに不憫かもしれない……」
なくなくユリも自分達の痛さを認めてくれました。
2月13日
「な~、あんさん」
「なんだマナ」
ユリと一緒にきたマナが炬燵に入って漫画を読んでいる僕に呼び掛ける。
「なんで、私はヒトミンに避けられるんやろか~」
「それはお前がダメな子だからじゃないか?」
「そないやろかー」
マナはいつも通りボケッとした表情でお茶をすする。
「具体的にどの辺がダメなんやろか~」
「ボケッとしたところとか?」
「シャキッとすればいいんやろか~」
「言葉遣いとか?」
「大阪ぽくするとヒトミンの興味を引けるんよ~」
「そもそも、瞳が人見知りなのをなおさないと意味ないけどな」
「本末転倒や~」
そう言ってマナは炬燵に突っ伏す。
2月14日
今日は家に誰もいない。
「珍しいな……」
家に誰もいないことがではない。
僕は炬燵の上に置かれていた置き手紙を手に取る。
『友達の家に遊びにいきます』
ついに、妹が友達の家に遊びに行くようになったか……。
僕は妹が書いた置き手紙を見て微笑ましく思った。
そして、隅っこに小さく別の文があることを確認する。
『PS:この手紙をよんだ貴方は不幸になればいい!』
「不幸の手紙!?」
それは明らかに妹の文字ではありませんでした。
「ただいま」
「おかえり」
グラサン、マスク着用状態の妹が帰ってきて僕と挨拶をかわす。
「お邪魔するわよ」
「邪魔するよ~」
「邪魔するなら帰れ」
「しないわよ!?」
「たぶんにゃ~」
マナとユリはそれぞれ別の反抗をしめす。
「はいコレ」
ユリが小さな箱をバックから取り出し、僕に投げ渡す。
僕は装飾ようの紐をほどき中を確認する。
「チョコ?」
それもハート型。
「別にいつも遊んでくれるお礼なんだからね!誤解しないでよね!」
僕はそのハート型のチョコの塊を口に含む。
甘くて柔らかい感触が口の中に広がる。
「ユリ」
「な、なによ」
「ありがと」
「――ッ!(///□///)」
ユリは顔を真っ赤にして倒れた。
ホントに繊細な子だ。
「次は私やで~」
おっとりとした声色で箱を渡される。
僕はリボンをほどき、箱の蓋をあける。
六つの丸いチョコレートが入っていた。
僕はその一つをつかみ口に放り込む。
「一つだけワサビ入りだよ」
「はわくいへ(早く言え)!」
当たりました。
そんなこんなでしばらく楽しく過ごしたあとユリとマナは帰った。
「兄ぃ」
「ん?」
妹が僕に近寄ってくる。
「こ、これ……」
妹はか細い声をあげ、俯きながら小さな箱を僕に渡す。
「開けていい?」
僕は一瞬固まったあと妹に問いかける。
妹は首を小さく二回降る。
僕は丁寧にリボンをほどき、箱の蓋をあける。
そこにはハート型のチョコレートに生クリームやチョコペン、クッキーを砕いたような粉末などでデコレーションされていて食べるのが勿体ないほど可愛い産物だ。
「いいのか食べて?」
「早く食べる」
妹が僕を急かすように促す。きっと味の確認をしたいのだろう。
僕はチョコレートを食べる。
チョコレートは口の中でとろけ、中からはいちごのジャムのようなものが出てくる。それを優しく生クリームが包み、クッキーの粉のようなものが歯ごたえを出し、味を深める。
僕が今まで食べたチョコの中で一番美味しいチョコだった。
「うまい」
僕は自然と言葉を発する。
「……(#・ω・#)」
妹は無言で、でも嬉しそうな顔で僕を見る。
「美味しいよ。瞳」
「うん……」
妹はそう頷いて俯く。
「よかた」
妹は嬉しそうに小さな囁いた。
1月15日
「祐一、お前結局チョコもらった?」
クララが僕に質問を投げかける。
「一応三個」
当然妹たちからもらったものだ。
「そうか」
クララは興味なさそうにつぶやいてクラスのみんなの方を向く。
「チョコを三個ももらった裏切り者がいるぞ~」
「なんでそうなるの!?」
その後、クラスの一部の男子にとても冷たい視線+暴言をはかれました。トホホ
2月16日
「兄ぃ」
「どうした。妹」
「ん」
妹は僕の前に手を出す。
「ん?」
僕は首を傾げる。
「お返し」
「早いよ!?」
「(´・ω・`) ショボン…」
妹は今週も特に変わりはありませんでした(マル)
……OTL
眠い
今回は四コマぽくないところも入れてみましたww