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妹日記  作者: アリス
4/13

僕にだって友達はいるんだよ?

暇つぶしにどうぞ

今回はそれしか言いません(´-ω-`)b

1月20日


「兄ぃ、兄ぃ」

「なんだ、妹」

コタツの中で温まりながら蜜柑を食べる僕に妹が話しかけてきた。


「お金貸して」

なんの前フリもなく妹が手を前に出す。

「嫌だ」


「なんでさ!」

妹は本気で驚いていた。むしろ断られないと思っていたことに驚きだ。

「なんでって、お前、お年玉は?」


「ガスマスクになた」

親指を立てる妹。

「何でやねん」




「何でガスマスク」

僕は呆れ顔で妹に尋ねる。

「可愛いし、装着が便利だから。可愛いし」

大事なことなのか二回言われた。


「可愛くはないだろ」


「だから、兄ぃは彼女ができないんだよ」

可愛く拗ねた顔で言われました。

傷つきました……。




「それはいいとして、何が欲しいんだ?」

「金?」

小首を傾げながら欲しいものを口にする妹にお小遣いをあげたくなる僕は間違ってますか?


「じゃなくて、金で何を買うんだ?」

気持ちを持ち直しつつ僕は妹に尋ねる。


「あー」

妹が納得した表情を浮かべる。


「愛」

愛はスーパーに売ってません。




「妹よ。愛は金じゃ買えないぞ」

僕は心配そうな表情で教えてあげる。


「お金を出せば何でも買えるんだよ」

妹が悪い金持ちの考え方をもちだしました。


「どこで買うんだよ」


「じんしんばいばい?」

「子供がそんな言葉覚えちゃいけません!」




「どこでそんな言葉おぼえたんだよ」

「教えたら、お金くれる?」


「言っておくが僕の持ってる金じゃたりんぞ。まず、やらん」

「えー……」

妹はとても嫌そうな顔をする。


「蜜柑やるから教えなさい」

「しかたないな~」

妹は上機嫌で蜜柑を手に取る。


「お父さんの書庫の本棚の後ろにある段ボールの中のDVDが入った女の人が裸で写ったケースに書いてあた」

うん。父さん、あんたって人は--!!




1月21日


「別にアンタに会いたくてきたんじゃないんだからね!」

そこにはツンデレ少女とビックリするほどのツンデレ振りに脱帽したくなる僕がいました。


「そっ」

僕は少しだけ開けていた玄関の扉をそっと閉める。


……

…………

………………


「何で閉めるのよ!」

少し泣き顔でユリがドアを勢いよく開ける。




「いや、だって会いたくないって言ったじゃん」

「うぐ」

ユリは僕の言葉を聞いて小さく唸る。


……

…………

………………


「私は瞳に会いに来ただけなんだからね!」


「うん、知ってる」

「えっ!?」

なぜか驚かれたがなぜだ?





「今日は一人なん?」

「そうよ。悪い」


「悪くはないけど」


……

…………

………………


「何か話しなさいよ!」

いや、そんな無茶ぶりされても……




「瞳~」

ユリは瞳の部屋のドアをノックしながら瞳を呼ぶ。


「なんです」

瞳がユリの呼び掛けに答えてドアを少し開け熊のぬいぐるみがこちらを覗く。

先に言っておくがこの熊はパソコンで手足を操作できる二足歩行ロボットで目にカメラを仕込んであり、音声通信機能のある。無駄に機能がある熊だ。


「友達になってあげてもいいんだからね!」

なぜか無駄にツンデレるユリ。彼女は軽度の対人恐怖症なのでは?


「間に合ってます」

「新聞の勧誘!?」




そして、今日もユリは僕と僕と遊んで帰るのであった。

今日は人生ゲームをした。





1月22日


「兄ぃ、兄ぃ」

「ん?」

僕は僕の上に馬乗りになっている妹に起こされる。


「近親相姦」

「いや、意味がわからないよ!?」




1月23日


「兄ぃ、兄ぃ」

「ん?」

僕は僕の上に馬乗りになっている妹に起こされる。


「兄ぃは受け?それとも攻め?」

「今の状況は明らかに受けだね!」




1月24日


「兄ぃ、兄ぃ」

「ん?」

僕は僕の上に馬乗りになっている妹に起こされる。


「おはようのキスは?」

「しないよ!?」




「一昨日からなんなのさ」

「そろそろ、友達の一人くらいつくろうと思ったので、コミュニケーション能力を高めようと」

モジモジとした様子で妹が僕に言う。

ついにか…。と感傷に浸る。


「どうしてまた?」

一応、妹に心情の変化の理由を聞いておこう。


「兄ぃに友達がいないので僕がいっぱいつくってわけてあげようかと」

「いるよ!それなりにいるよ!」

僕はわけもわからず泣きたくなった。

いるよ。友達!




1月25日


今日は僕の友達のことを少しだけ書こう。


僕の友人、倉野颯太は教室の窓を自分の席から見て黄昏ている。


「どうしたよ。クララ」

クララとは颯太のアダ名だ。


「なー、妹くれよ」

「唐突だな!」




「いきなり、どうしたよ」

僕は呆れながらも一応訳を聞く。


「こうして、学校が終わって家に帰ると誰もいない生活に嫌気がさしたのさ」

クララは自傷気味に笑いを浮かべる。


僕はあまりの空気を読まない一言を言うべきか考える。


「まだ、朝のホームルーム前だぞ」

そして、素直に言った。

「ああ」

単なる現実逃避だ。




1月26日

「兄ぃ、兄ぃ」

「どうした?妹」

僕が風呂から出てくると妹が僕の体にしがみついてくる。


「いい匂いがする」

妹が鼻先を僕に押し付けたまま深呼吸をするように鼻で呼吸をする。


「風呂上がりだからじゃないか」

僕は気はずがしくてそっぽを向く。


「他の女の匂い」

「風呂上がりだよ!?」


僕の妹は今週も平常運転だ。


なかなかユリちゃんとマナちゃんが仲良くなるきっかけがおもいつかないOTL

どうしたもんかな~なんて思ってるうちに


このままいってもいいような気がするとすら思えてきたww

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