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妹日記  作者: アリス
11/13

人を無視れば穴二つ?

3月10日


「おはようございます」

「おはようございます」

妹が朝の挨拶&お辞儀をしてきたので眠気眼のまま答える。


「突然ですが兄ィ」

「なんだ妹」


「デートをしましょう」

「頭打ったのか?」

僕は本気で心配になっておでこに手を当てる。


「セクシャルハラスメントですか」

「ツッコミ所が違う!?」




「なんで、急にデート?」

「ユリちゃんがもう最上級生になったんだからデートくらいしたことあるって……」

なるほど、発信源はユリちゃんか……。きっとそういう見栄を張る場面があったんだろう……。


「それなら、しかたないな……」

どうせいつものお出掛けの名前が変更しただけのものだろう。

僕は妹に笑いかける。


「ではまず、夜景の見えるレストランに予約を!」

「難易度が高い!?いろんな意味で!」




「え、違うですか?」

妹が涎を滴ながら見つめてくる。


「違うと思うが……」


「ならいいです」

少しの間をおいて断られた。

「色気より食い気か!」


「うん」

せめて、否定してください…。




「兄ぃ」

「どうした妹……」

僕はおもいっきり軽くなった財布を見ながら妹の呼び掛けに答える。


「あーん」

妹が涎を僕に僕が買ったアイスを目の前に出される。

「あむ」

僕と妹は結局デートをすることになり、遊園地に来ている。それもガスマスクを祭りの仮面のように頭の上に斜めに載せてグラサンとマスクをした妹と一緒にだ。

服装が水色の長袖Tシャツに明るい茶色のコート、ピンク色のフリルのついた可愛いミニスカートに黒のニーソというとても妹からしたら気合いの入った服装だけになかなかシュールだ。


「一口あげたから後食っていいよね?」

「ああ……」

これはデートと言うよりもお守りではないでしょうか……。




「兄ぃ」

「なんだ、妹」

僕がボウッと行き交う人々を見ているとアイスを食べていた妹が話しかけてける。


「お昼ご飯とおやつを食べたので帰りましょうか」

「まだ、何も乗ってないんだが……」

僕らが遊園地にきて始めにしたことは食事であった。故にアトラクションに乗ってないわけで……。


「だって、見てくださいです」

僕は妹の視線の先を見る。

「人がいます」

「そりゃ、いるだろうよ!」




「そんなこと言ってたら遊園地に来た意味がないだろ……?」

僕は妹の説得を試みる。


「だから、帰るのです」

キッパリ。

清々しいほどキッパリ妹は言い切った。


もう、諦めていいかな?

諦めていいよね。

樋口さん。


いや、ダメだ!

樋口さんの為にその他もろもろの小銭達の為にも僕は諦めるわけにはいかない!



「瞳は僕のことが嫌いなの?」

そんなわけで押してダメなら引いて見よう。

「いいえ」


「だって、僕と一緒に遊園地で遊びたくないんでしょ?」

「いいえ」


「だったら――」

「しかたない兄ぃです」


「ジェットコースターに乗りましょう」

よりによって食後に絶叫系キターー!




「満足しましたか?」

「何その上から目線!?」

ジェットコースターに乗り終わった後、開口一番の妹の言葉です。


「それにしてもお前無表情だな……」

僕はジェットコースターが下り坂になったときに撮られたものが液晶に写っていたのでそれを見る。


「僕はいつでもどこでも真剣なのです」


「ただ感情がないだけでは……」




だが、そんなこんなで日が暮れるまで遊んでしまったww

「帰りたい……」

ベンチに座り込みながら呟く。


「まぁ、まぁ。次で最後だから……」

 僕は観覧車を見る。


「あまり座り心地が良くないです」

 妹が観覧車の中の椅子に文句を言う。


「僕は初めてはベットの上が良かったです」

「どんな想像してるの!?」




「何って、デートの最後と言ったら、その……」

「そんなことしないから」


「そうですか……」


「なんで、残念そうなの……」


「これは放置プレイというやつですね!」

「違うから!」

こうして、グダグダに終わってしまった。

なんで、こうしてロマンチックさに欠けるんだろうと僕は考えるわけだが……。

まあ、妹にロマンチックを求めても人間としてはダメなんだけどね……。




3月11日


「お兄さん」

「なんだいおばあちゃん」

 僕は僕が部屋で漫画を読みながらくつろいでいるところに湧き出してきたマナに僕は言葉を返す。


「なんで、おばあちゃんなんですか……」

「お前はいつもの如くマイペースだな」

 ツッコミとは思えないマイペースでのびのびとしたツッコミを笑顔でしてくる。


「そんなことより、先生」

「なんだい、同僚」


「生徒じゃないんですね」

「お前みたいな生徒は持ちたくない」

 僕は漫画の次のページを開く。




「それでですね。部長」

「なんだい社長」

 聞きたくないオーラを放っているのにやはり話すようだ。


「最近、私はヒトミンに距離を置いているのですが……」

「なんでだ?」


「アナタが言ったんじゃないですか……」

「あー……。いった」

 呆れたようにというよりも本当に笑顔で答えられる。


「そのせいで最近手が震えだしてるんですよね」

「禁断症状!?」




「なんで、そんなことを俺に?」

 俺はめんどいが自分の蒔いた種なので一応聞いておく。


「ヒトミンの様子はどうかと思いまして……」


「あー……」


「全く、何も聞いてない」

「そんな~(‘A`)」




「聞いたほうがいいのか?」

僕はめんどくさそうな表情で聞く。


「そんな、めんどくさそうな態度とらないでくださいよ(^ω^)」


「めんどくさいし、しょうがない」


「よろしくお願いします」

そんなかんじにこの話は終了した。




3月12日


「最近、私の出番少なくないですか?」

「そうだね。今週も二コマだけだし……」


「四コマなのに!」

文字だけなのでコマとは言わないけどね……(´・ω・`)。




3月13日


「そう言えば、妹よ」

「なんですか兄よ」

僕は一昨日のマナとの会話を思い出し妹に話しかける。


「その後、マナとはどうよ?」

「マナ、デスか」


「始めに言うと誰でしたっけというボケはいらないから」

「最近、抱きついてきませんね……」


「さみしいのか」

「清々しました」

ザックリ、切られた!




「そんな、言い方はあれじゃないか?」

「始めは少し気になりましたが……」


気になったか……。

ちょっと前は人のことを心配できるような子じゃなかったのに!


「なれました」


「柔軟な子だね!」

全くダメな子でした!!




3月14日


「そんなわけでマナ」

「何ですか師匠」

 僕は家にコソコソとやってきたマナに僕は開口一番にそう切り出した。


「諦めろ……」

「はい?」

マナちゃんはニッコリとした笑顔のまま首を傾げる。


「お前の存在がもう少しで瞳の中から消えそうなんだ」


「なんとΣ(゜д゜lll)」

 たまにキャラが崩れるな。毎度のことだが……。




「な、なんでですか!?」

 

「なんでって、お前が薄いからだろ」

「薄い……」


 マナちゃんが僕の顔を見て呆然とする。


「存在がですか!?」

「それ以外ないだろうに……」




3月15日


「あ、兄ィ!」

「どうした妹」


「悪魔の化身! 悪魔の化身なのです!!」

「悪魔なんているわけ――」


「ヒートミーン」

僕の目の前には妹に襲いかかる悪魔の姿が!?


「なのですーー!((((;゜Д゜))))」

わかってるとは思いますがマナでした。





3月15日


「兄ィ」

「なんだ妹」


「僕は鳥になりたいのです」

妹は僕の部屋の隅で僕にそう言ってガスマスクをつける。

相当追い詰められているようだ……。

すまない。妹。


「シュコー」


「シュコー」




「シュコー」


「シュコー」


「シュコー」


「シュコー」




「シュコー」


「シュコー」


「シュコー」


「シュコー」




「シュコー」


「シュコー」


「シュコー」


「シュコー」




「シュコー」


「もうやめてくれ!」

僕は妹に向かって叫ぶ。


「兄ィ」

妹がガスマスクを外して涙目でコッチを見てくる。


そこまでか紫陽花 マナ恐ろしい子!




「兄ィ」

「ど、どうした妹」


「兄ィ抱っこ」

なぜか抱っこをせがまれる僕。

「なぜ?」


「抱っこ」

「うん」

僕は妹を抱き上げる。


「スヤー」

「寝た!?」

抱っこした瞬間、眠ってしまった。




「もしかして、昨日から恐怖で眠れなかったとか?」

僕は妹の顔を見る。


「まさかな……」

僕は自分の考えを笑い飛ばす。


……

…………

………………


「もしかして、マジなのか……」


今週も面倒な一週間だった。

でも、最後に妹の寝顔も見れたし。ま、いいか……。


言っとくけどシスコンじゃないよ!!





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