平凡な日常
この作品は史実を元にしたフィクションです。
大学なんて一瞬で卒業してしまうものだった。24歳の時にに小3に竹刀で殴られたり、俺が怒って竹林の竹を粉砕して反撃したら校長から殴られたのもいい思い出だ。
もうそれから安全のために俺が生徒のために竹刀を帯刀するようにした。
私は今水戸市立三の丸小学校で教員をしている。「義公の大義名分」学校行事で歌う水戸市歌のこの部分で中学時代を思い出すよ。
今日は入学式で師範学校時代の同級生、藤田久兵衛と幼馴染の小林メイの子供が入学するらしい。
その息子と話してみると母メイに似てとてもしっかりしていて久兵衛に似なくて本当に良かったと思う。久兵衛とかとんでもない奴に似たらクソガキだろ…そして小林茂の甥っ子かぁ…久兵衛は本当にクズだ。未だに久兵衛は僕に対して筋肉お化けと言ってくる。
「みなさんこんにちは。私の名前は鈴木隆と言います。みなさんの担任です。よろしくお願いします。」
そう明るく言うと…
保護者席から
「よ!竹林粉砕、筋肉妖怪隆」
と久兵衛が言った。久兵衛そんなキャラか?でも大学時代を思い出した。久兵衛は茨城県那珂郡国田村で教師をしているため今日は来れたらしい。鬱陶しい奴だ。『うるさい!乱闘士』と言い返したかったが堪えたが久兵衛の妻、メイを見ると僕と久兵衛を呆れた目で見ていた。
入学式後のホームルームで児童から
「竹林粉砕ってなんですか?」
「筋肉妖怪!」
と散々言われたので大学時代の話をする事で治らせよう。
「師範学校の入学式の日に藤田光之助君のお父さんと乱闘を起こして、その日以来あだ名が『竹林粉砕筋肉妖怪』になったわけですよ。今思えば馬鹿馬鹿しいがですけど。」
光之助くんはすごく恥ずかしそうにしていた。とてもメイにそっくりで驚いた。彼はまるでメイの生き写しのようだった。光之助くんのお母さんに似て良かったな。
「竹粉怪」
そう児童に言われ困りますな。
次の日
藤田久兵衛と小林茂で水戸に飲みに行く。小林茂は幼馴染で妹の夫だ。そして久兵衛の義兄だ。
「入学式で散々だったんだよ、久兵衛のせいで。柳河小に来年赴任してたらやり返そうか迷うくらいだよ。」
「君たち変わらないね。」
茂が言うと
「変わったは」
二人で一緒に言っていた。二人で目を背けた。二人とも僕からしてみれば家族なんだから。
「そういえば太は大怪我して、軍人辞めて奉天に移住したんだよね。」
「え?太ってあの杉の大木を折って丸太を武器にするあの竹林粉砕筋肉妖怪の弟って事で林粉砕体幹妖怪『隆』?」
そう久兵衛が言うと
「あの隆。」
「奉天で沖縄出身の元従軍看護婦と結婚したみたいで今仲良くやってるみたいだよ。」
そう僕が言えることを言うと
「奉天?最近時宗寺院が満州移住を促進しているが…お前さんの家は時宗なのか?」
そう聞かれた。
「浄土宗…」
僕はそう答えた。
「満州に行く関東出身者は時宗が多いと聞くが意外とそうでもないんだな。」
「まあ全体的に時宗が多いけどね。信仰の自由を求めて日本での弾圧を逃れるために満州に行く人が多いみたいで…」
「そういえば子供に結核ワクチンを打つようになって最近は結核で亡くなる人も減って本当に良くなったよね。」急に久兵衛が言った。
「ああ、これでタエ姉ちゃんみたいな人が減って嬉しいよ。」
そっから近年の教育についての話で盛り上がってから解散した。
こんな平和な日常がずっと続いたらいいなぁ…
時宗の門戸で満州に行った人が多いみたいですが、時宗は江戸時代から戦前まで北条と佐竹の信仰だったため北条と佐竹のことが嫌いだった、江戸幕府も新政府も…




