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私は空っぽの空き缶よ
変わるはずの答えを求め
なにも得ることのできない
今日を過ごす
一歩を踏むのが恐く
前に進むのか?
問いただす私
そこで足踏みして
何をしたいのか模索して
手を伸ばす
掴んだものはただの空気
何もない事が何もない私を創り出す
空っぽをよしとするのか
まるで空き缶のように
ポイっと捨てられる
そんな未来しか見えぬ
変わることを恐れ
変わらないことを嘆き
誰のせいとも言えるけれど
私のせいとは言わないでおくれ
ただ明日を照らし出す
夢を観たいだけなんだ
消え入りそうな存在
まるで幽霊のように
生きることに呪いをかけている
私を私自身を呪っているかのよう
お祓いする金もなく
ただ祈りを捧げる現実に聖水を注ぐ
それをぐぃっと飲み干すと
空き缶に少し余裕ができたのか
満たされたのはただこの一瞬
されを幸ととるか不幸ととるか
未だ未熟な私には・・・酔わされている
そんな気にしかなれない
味もまた苦いのだ