『シークレットサービス』
「よし、要人警護の初日だ。絶対に、任務をはたすぞ。条件付きだが、シークレットサービスに仮採用されたのだ。本採用目指して頑張る。」
「それって、条件って言うの?」
「そうなんだよね。僕ってさ、なんでも口に出してしまうから、黙っていることができないんだよ。って言うか考えて喋らないんだよね。わぉ、ビックリした。君は?」
「私、キャサリン。あなたが警護する人よ。」
「よろしくキャサリン。こんなカワイイ女の子の警備ができるなんて、スゴくラッキーだよ。」
「あら、嬉しい。よろしく、ジェイド。」
「上司には、キャサリンの身辺警護に適任だと言われたけど、体術できないし、銃も撃ったことないし。」
「そうね。勉強の成績も運動も並みだし、優しい あなたには拳銃なんてとても無理よね。」
「でも、頑張ってキャサリン。君を警護するよ。」
「そうね。たぶん あなたしか私の警護はできないと思うわ。」
「本当に? 今まで、どんな仕事も直ぐにクビになって、どうしようかと思っていたんだ。ダメもとで、小さい頃から憧れだったUSSSの採用試験受けたのだけどね。」
「落ちたのね。」
「そうなんだよ。わかってたけどね。でもなぜだか、僕の携帯に連絡が入って、突然君の警護を勧められたよ。これが上手く言ったら本採用を約束してくれたし。僕そんなこと言ったことないから。決して君に嘘をつかないのが条件なんて、僕にはあってないようなものだし、まぁ無職だしね」
「優しすぎるあなたに嘘なんてつけないわ。そういう存在なのよ。私と違って。」
「キャサリン。僕が他の人のように君から去ったりしないよ。君がバケモノと言われててもね。」
「うふふ。こんなにストレスを感じない人はじめてよ。ジェイド。」
「よかった。君を警護する身分だけど。友達になってくれないかな?」
「もちろんよ。私たちの周りにいる本シークレットサービスも、一石二鳥でしょうし。」
「え?」
「あら、あなた自分の能力知らなかったの? 私がサトリ で あなたは サトラレ なのよ。」
読んで頂き誠にありがとうございます。
今日のTwitterトレンド『シークレットサービス』でした。
サトリ、サトラレ、サラリーマン。
それでは、またお会いいたしましょう。(._.)ペッコ