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君と僕の英雄譚  作者: Lily
11/12

11話 呼び方

「おーい伍樹!次の授業、何だっけ?」


「ん?確か、魔術訓練だったか?」


「あぁ、めんどくせぇ〜、外か…そういやぁお前

最近椎名さんと仲良いよな!」


「え、あぁ、まぁ」


「やっぱ、お前椎名さんのこと…」


「うっせえ、ちげえっつてんだろ」


こいつは、また茶化してきた。


「まぁまぁ、早く着替えて外行こうぜ〜」


「お前が悪いんだろ!」



イッチニーサンシー


「あぁ動くのめんどいぃ〜」


「んなこと言うなって」


「そういえば、今日ゼロに食事誘われてるんだよな

犬塚の友達なんでしょ!って言われて椎名さんとお前と俺とゼロで一緒にお前らの退院祝いするって言ってぞ」


「たしかにそんな話になってたな昨日聞いたけど」


「まぁ!椎名さんには挨拶しないといけないしな」


「は?何で?」


何企んでるんだこいつ


「いやぁいつも伍樹がお世話になってますってさ」


「殺すぞ⁉︎」


「ごめんって」



コンコン!


「はい」


ガラガラ


「こんにちは椎名さん」


「あ!こんにちは犬塚さん、と二階堂さん、はじめまして二階堂さん、椎名といいます、」


「はじめまして、いつも伍樹がお世話になってます」


「おい!」


またいらんことを


「椎名さん、ご飯の材料買ってきたんですけどどこ置けばいいですか?」


「あ、ありがとうございます、えっとそこの冷蔵庫にお願いします」


「はい、わかりました」


「椎名さん、伍樹が材料しまってる間に話しましょうよ」


「え、あ、はい」


あいつ変なこと言わないだろうな?



「公彦何の話してたんだ?」


「いや、何でずっと敬語なのかなとか、何でずっと苗字のさん付けなのかなとか、ぐらいかな」


「いや、その、な、関わったばかりだし、相手にそこまで親しくなって無いって思われてると思ってるから急に親しくしたら変に思われるかと」


「?私のこと犬塚さんは親しいと思ってくれてないんですか?」


椎名の顔が心なしか少し沈んだ、


本人は意識してないみたいだけど…


「いや、そう言うわけではなく」


「後がなくなったなぁ」


公彦!黙れ


「は、葉乃!こ、これでいいか?」


椎名の顔が少し明るくなった


「は、はい!」


「だったら、しい、葉乃も呼び方とか変えろよ」


「えっと敬語の方はわたし昔から人と話す時はこうだったので、すこし」


「いいよ無理はしないで」


「じゃあ、い、伍樹くん?」


「は、はい」


やばい照れるな…


と、その時戸が開いた音がし


ガラガラ


「あんたらなにしてるの?」


「!ゼロ脅かすなよ」


「何でバカがいるだ?」


「お前が呼んだんだろ!」


「あぁたしかにそんな事が忘れてたわぁ」


「おい!」


「しょうがないよバカを頭に入れておかないからバカになっちゃう」


「てか、お前昔からバカってお前の方がバカだろ」


「はぁ?」


「はぁ?ってなんだよはあって?」


こいつら仲良しなんだな


ゆーやけこーやけでーひがくれてー


ん?チャイムがなった


「もう5時かじゃあ準備するか、確か鍋だったよな」


「はい!鍋作りましょう」


「まぁ作るっつても煮込むだけだけど」


「いいじゃないですか!」


「まぁいいけど」


少し微笑んでみると


「笑わないでください!」


と、返ってきた。


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