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第二章☆放課後の学校

放課後。

あらかじめ、藤Pに腕時計を買ってあげて時間の見方を教えておいた。ちゃんと教室に顔を出す藤P。

「えー!誰?」

女子が集団で囲む。

「ああっ!すみません、すみません!」

超低姿勢の藤Pにみんながきゃあきゃあ言った。

「かっこいい!」

「えー、かわいい!」

「イケてる!」

なんだ。モテてるじゃない。

「だーめ!藤Pは私の」

「なんでー?!」

ブーイング。

「芸能界とか入らないの?」

「芸能界?」

藤Pが、なんですかそれ?と聞きそうなのを遮って、私は藤Pの手を引っ張って、体育館へ連れて行った。

「運動神経はいい方?」

「?多分」

私は練習中のバスケ部にお願いして藤Pを仲間に入れてもらった。

最初、ルールがわからなかったものの、すぐ、コツをつかむ藤P。

ダンクシュートはさすが前世が鳥だけあって飛翔するような優雅さだった。

「また来いよ!」

気の良い連中がそう言って、藤Pを見送った。

「勉強は?しなくていいんですか?」

「文字読める?」

「…読めません」

学校の敷地を出て、図書館へ向かう。

「しばらくこっちで勉強してから、学校の勉強してみようか?」

「はい」

「学校楽しかった?」

「はい。みんな優しくていい人ばっかりで、良いところでした」

「あそこを目指して、ここで頑張る」

「はい!」

藤Pの黒目がちの瞳がきらきら輝いた。

まずは絵本からかな?

なんか…かわいい。

私は胸がキュンとした。

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