表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
めがさめたら、田舎にいた。  作者: カモミール3世
8/42

不審者?こすぷれいやー?






「おい、あの握り飯を出せ」


食堂で昼休憩をしている時に、突然その人は現れた。




「は………?」





まず驚いたのは、容姿だ。


突然食堂に現れたその男性、髪が透き通るような銀色なのだ。

 肌も雪のように白く、

 なんだか田舎の風景から異彩を放っている様に思う。


しかも巫女さんみたいな赤白の袴をきている。


(これが噂のこすぷれいやーだろうか…

 でもそれにしては貫禄…というかオーラがある気がする)


それに眼の色まで銀色なのだ。

銀色のカラコン?そんなのある???





「あらぁ〜稲荷様じゃない!」


私が完全に不審者に向ける視線を送って黙っていると、

隣の長机に座ってお茶を飲んでいた

佐伯のお婆さんがその人に話しかけた。



「佐伯の婆さんか、 

 蜜柑甘くてうまかったぞ」


「よかったわ〜

 息子夫婦が送ってくれたのよ〜」


しかもそのこすぷれいやーさんと普通に会話しだした。


え?

このこすぷれいやーさんも村人なの?

お裾分けとかしちゃう間柄なの??

おもわず昼食の蕎麦を食べる手が止まる。

 

すると

外の長椅子でおにぎりを食べて話し込んでいたお爺さん達も、その人に気づき、話しかけてきた。


「お〜〜稲荷様かぁ!姿みせんのは久し振りやなあ!」

といって背中をべしべし叩き出してしまった。


「こら、痛い。」


「なんじゃお供え物たかりにきたんかー」


「…まぁ、そんな感じだ。」



なに、このフレンドリーな空間…

私だけ疎外感が!

というか誰だこの人!

皆古い友人にあったみたいな反応で、混乱する



「あ、あの…その人、誰ですか?」


お婆さんやお爺さんが私に目を向け、

笑いながら答えてくれた。


「この人はねぇ、稲荷様。


   この村にある、稲荷神社の神様なの。」























「…………えぇ?」


神様ってこんな身近な存在だっけ?



 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ