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めがさめたら、田舎にいた。  作者: カモミール3世
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とある少女の独白




✴ 



『さちちゃん、どうしていつも同じ服なの?』





『倉田さん、スマホもってないってほんと?』






『倉田さん家、もしかして



 超貧乏?』






洋服もかえない、

スマホももてない、

みんなと同じじゃない、


そんな私が、クラスメイトと仲良くなれるわけない。あの子達は、家に帰ったらきっと毎日美味しいご飯と優しい家族がまってる。

そう思って嫉妬する自分がきらい。


なのに



「くくくくくら倉田さん!

 よかったら漫画よまない!?

 …そっか突然御免ね!!!」




「くくくくくくくら倉田さん!

 お昼一緒にたべな…あっお昼ないんだ…御免!

 じゃあおごる!!!」




(どうして

 私に話しかけてくるんだろうか)



「…私、

トロいから皆のグループにまざりそこなって…。

でも独りは寂しくて…。

だから私、倉田さんを利用してるんだと思う。


御免ね…

私もこんな自分最低で、嫌い。」



「……………


 さっきの漫画、

 貸してもらってもいい、かな?」


「えっ!?うん全然いいよ!!!」




 




 そうして私達は、雨の中傘をさして帰った。



         ✴

         ✴




         ✴





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