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「初デート!?」第四話

琉斗「はぁ……」


黄葉と下校した時に私達はメアドを交換した。

なんのやり取りもすることはないだろうけど、

念の為に一応、私が了承し、メアドを交換したのだ。

そして、その翌日である。

暇と心の中で叫びながらもスマホを触っていたら

黄葉からLINEが来ていた。


黄葉「おはよー」


もう昼だぞ……そこは、「やっほー」とかだろ……

と心の中で呟いてるとまた黄葉からLINEが来た。


黄葉「あ、今、昼だから普通はやっほーとかだろって思ったよね?」


嫌だからこいつはテレパシーでも使ってんの!?恐ろしっ!


黄葉「あ、今恐ろしいとか思ったの?」


嫌だから怖っ!


黄葉「まぁ、勘だし、そんなにビビることないよ。」


いやビビるから!?


黄葉「今日遊ぼー」


そんなことを急に言われたのでこう返した。


琉斗「は?」


黄葉「いやいやいや、は?じゃなくて、遊ぼ!どうせ暇人なんやろ?」


琉斗「いや確かにそうだけどさ?」


黄葉「ならいいでしょ?問題ないでしょ?」


琉斗「いや問題あるから!」


黄葉「なんの?」


琉斗「嫌だって男女が遊ぶなんてカレカノに見えたらどうすんだよ…」


黄葉「僕は気にしないぞ?」


琉斗「お前が気にしなくとも私が気にするんだよ。」


黄葉「なんで?」


琉斗「さっき言っただろうが……」


黄葉「あ、そっか、そんなの周りの視線じゃん、僕達は付き合ってないし、周りの視線なんか気にしたらダメだよ?」


琉斗「嫌だからな!?私が気にするんだよ!?」


黄葉「んー、なら、デートでもする?」


琉斗「何故そうなった!?どこからどうなってそうなった!?」


黄葉「ここから見てこうなってこうなった。」


琉斗「いや分からねぇよ!?」


黄葉「とにかく、東の野山公園で一時まで待ち合わせね。じゃぁ、今から向かうね。」


琉斗「ちょっ、人の話を聞けよ…今は12時か…まだ間に合うか…ったく、何でこんなことに…それなら、いっそ、私の家に……あ、嫌ダメだ……女の子を連れてくるなんてことはピュアな私には無理な事だ。」


よし、じゃぁ、支度をして…気が向かないけど行くか…


琉斗「遊びに行ってきます。」


母「珍しいわね。」


琉斗「ちょっとね、誘われたんだ。」


母「そうなの、気をつけて行ってらっしゃい」


琉斗「はーい。」


そう言って、時間にまにあうように待ち合わせ場所に行く。


琉斗「ここら辺かな?あいつ公園の名前だけ言ってどの辺か言ってくれなかったな…この公園広いのに…」


黄葉「あ、そこに居たの?」


琉斗「うわっ!?」


後ろから声をかけられ、私はびっくりしたので

後方に倒れそうになったのだ。


黄葉「大丈夫?」


琉斗「急に声かけるなよ」


黄葉「急にって…なら、どうやって声かけるの?」


琉斗「肩を優しく叩いたりできるだろうが」


黄葉「ヤダ、男の人に触れたくない(棒)」


琉斗「そんな棒読みで言われても説得力がないんだが?」


黄葉「説得力なんて僕に元々あると思うかい?」


琉斗「ないと思うな」


黄葉「自分で言ったことだけど、なんか酷くね?」


琉斗「これはこれでありだと思うけどね」


黄葉「思わないから!」


琉斗「え?思わないの?」


黄葉「思わないよ!?」


琉斗「へぇー、それにしても、こうやってボケるのもありだなぁ」


黄葉「僕の立ち位置を奪わないで?」


琉斗「ヤダ」


黄葉「僕もヤダ」


琉斗「私もヤダよ?突っ込むのは疲れるから」


黄葉「琉斗なら行けるさ!」


琉斗「その自信は何処から出てくるんだバッキャロー(棒)」


黄葉「僕には分かる!」


琉斗「いや、分かる!じゃないから!?」


黄葉「ほら、突っ込んだ!」


琉斗「はっ!?」


しまった!うっかり、突っ込んでしまった!!

くっ、こいつのペースに乗せられちまった!


黄葉「ふっ、残念だけど、琉斗はついつい突っ込みしてしまうんだね?」


琉斗「くそー!」


黄葉「そんなことより、お腹減った」


琉斗「唐突過ぎるだろ!?」


黄葉「え?だって何処かの誰かさんのせいでお腹減ったんだもん」


琉斗「その何処かの誰かさんとは一体誰なんでしょう(棒)」


黄葉「琉斗って人かな」


琉斗「そうかそうか、そんな人が居るんだな(棒)」


黄葉「そう居るの、今現在進行形で僕の隣に琉斗って人が」


琉斗「そっかそっか……うん?」


黄葉「どうしたの?」


琉斗「それ私じゃんか!」


黄葉「気付くの遅いね。

まぁ、ってことで!食べに行こっか!」


琉斗「どこに?」


黄葉「そこら辺の店に」


琉斗「そこら辺って…食べる店なんて何もないけどな…」


黄葉「そこら辺に昼ご飯のアイスがあるでしょ?」


琉斗「これ昼ご飯じゃない!」


黄葉「昼ご飯だよ」


琉斗「それはデザートだから!?」


黄葉「仕方ないなぁ…なら、ちょっと歩いたところ店があったはずだからそこ行こう」


琉斗「…へいへい」


そう言い、私達は昼ご飯を食べに店によってお昼ご飯を食べたのである。


黄葉「ふぅ、美味しかったなぁ」


琉斗「…………」


黄葉「うん?どうしたの?」


琉斗「どうしたの…?じゃねぇよ!?」


黄葉「え?なに?急に…」


琉斗「なんで奢らされたの!?」


黄葉「なんでって……デートは男の人が奢るもんでしょ?」


琉斗「いや常識的に考えて違うから!しかも、お前の彼氏違うから!」


黄葉「って言うのは冗談で実は家に財布忘れちゃって♪」


琉斗「おい!?こっちは貧乏なんだよ!?」


黄葉「大丈夫…高校生だからバイトで稼げばいいのだ!」


琉斗「バイトなんてしたくないな」


黄葉「大人になったら就職先どうするの?」


琉斗「働きたくないでござる。」


黄葉「働かないと生きてけないよ?」


琉斗「働くことがすべてとは限らないぞ?」


黄葉「確かにそうだけど、生きる為には食費やらなんやらいるよ?」


琉斗「あー、キキタクナイナー」


黄葉「……ま、まぁ、ご飯も食べたことだしどこ行く?」


琉斗「え?何も考えてないのか?」


黄葉「当たり前でしょ?」


琉斗「いやいや!急に誘ってきておいて、しかもデート!?そんでもって行く場所すら決めてないだろ!?」


黄葉「うん」


琉斗「無計画じゃねぇか!」


黄葉「うん、そうだけど?」


琉斗「ちゃんと計画立てろよ?」


黄葉「うーん、そうだなぁ」


琉斗「いや、今計画立てても遅いからな!?」


黄葉「いいじゃん、遊べれば!」


何故か楽しそうに黄葉が喋ってるが私はこんな黄葉に呆れた顔をして、溜息をつき、結局、ブラブラと散歩するだけの一日になったのだった。


琉斗「はぁ、疲れた……」


私達はあれから空が暗くなり始めたので、黄葉と別れ家に帰った所だった。


琉斗「黄葉と話してると体力持たないな…私は一生ニートでありたいが、暇だよなぁ…でも、遊ぶと疲れるよな…

まぁ、今日はもう夜飯食って、お風呂入って寝るか」


夜飯食って、お風呂に入り、私は寝床につくのだった。

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