第 1 章 適応するもの (5)
カントリー・ロードの1小節を書いたら警告きたしw
だいたい何の歌詞だよ。
元気ですかー。
1.5. 建国暦 4220.03.01 : ローランド国 - 宮殿近くの森
「時の道 どこまでも続く道
弾む息 微笑みながら 夕暮れ目指す
時に引き返すこともある
進む先は見えないけど 行けば分かるさ」
高レベルの蟲を倒して気が抜けてしまった俺は、何年か前のアニソンを歌いながらだらだらと歩いていた。
一度、猪みたいな動物を見かけたが、それ以外は興味を引くものがあるわけでもなく、蟲によって乱開発された道を引き返している。環境を破壊するものは何も人間ばかりではないという証明だ。
森の中は寒冷な空気に包まれているが、ほとんど休憩を取らずに歩いているので、薄っすら汗をかいている。そのためにワイシャツが張り付いて、気持ち悪いことこの上ない。速乾の T シャツか、せめてタオルがあれば良かったのだが。ワイシャツの下に下着はつけない習慣なので、持ってこれたのはボクサーパンツ一枚。早めに生活用品を見て回ろうと誓った。
やる気がないのは、何も気持ち悪いせいばかりではない。素材の羽が大きすぎて、歩くのに邪魔なのだ。エセルデさんの槍に至っては、最初は気を使って担いでいたのだが、今は引きずってしまっている。散々お世話になったし、感謝の気持ちもある。でも重くて疲れてしまったのだ。
槍が意思を持っていれば、「え!? 頑張ってやっつけたじゃんオレ!」と言うかもしれない。しかし、根性なしの俺には、文字通り荷が重い。喉もと過ぎれば何とやら。人間的な俺を許して欲しい、槍よ。
やってみれば分かるのだが、たかだか 3kg 程度の重さでも、長時間持って歩くと体力が奪われていく。これが 1 日だけならまだいいが、 3 日も 4 日も続くと、行動時間に響いてくる。そしてだんだんと歩く距離が短くなっていくわけだ。
冒険者としてやっていくのなら、旅の装備について、じっくり考える必要があるだろう。
登山用品みたいに、オールチタンで揃えればいいのだろうか。もしくは、ドラえもんの四次元ポケットみたいな魔具があればいいのだ。って言うか、ねーよ。未来の不思議技術だか何だか知らないが、そんな都合よく空間を歪められるわけがない。
普通に車買って荷物積んだ方が良くね?
くだらないことを考えていたら、前方から冒険者がやってきた。
『圧し潰すもの』と戦っていたチームかもしれない。確証はないが、本当にそいつらなら、俺の脳内評価には「ボウフラと同レベルの価値」と記述されることになる。こいつらのせいでエセルデさんが重症を負ってしまったのだし。
冒険者は犬族と人族の二人組だった。
両手剣と片手剣の使い手か。まてよ、と内心で首を捻った。『圧し潰すもの』の外殻には矢が突き刺さっていた。見たところ、この二人組は弓を持っていない。弓使いはどうしたのだろうか。
「おーい! 5 ~ 6 間前にでかい蟲が通って行かなかったか!?」
犬族は何やら焦っている。あれから 30 分経って登場とは、低レベルの蟲の相手に時間を取られたと見た。
ざまみろ。
俺は内心の思いは顔に出さず、最小限の事実のみを伝えた。
「大きな岩みたいな蟲が、この道を転がって行きましたね」
「よし、行くぞ! ってその羽、見たことがない素材だな」
「もしかして、上位素材か?」
「これですか? これは『切り裂くもの』の羽ですよ。上位の蟲の素材ではありますが、上位の素材かどうかは知りません」
確証もなく素材と思しき部位を剥ぎ取っただけで、買い取ってくれるかどうかは知らない。
律儀にも俺は、小悪党面した人族に答えてやった。犬族の表情は分からない。基本、犬だから。しかし 2 人組みの 1 人が小悪党面だと、もう 1 人の犬族もそう見えてくるから不思議だ。
第一印象でパラメータが好悪に傾いてしまうのは人の性だが、そのことで対応を変えるほど幼稚な性格ではない。俺の判断の基準となるのは、あくまで俺に対する言動のみ。今のところ、礼儀知らず以上の印象は持てないが、冒険者だからこんなもんだろう。
「『切り裂くもの』が出たって!?」
「倒せたのか!?」
「仲間と一緒にですが。もっとも戦闘中に転がって来た蟲のおかげで、仲間の一人が負傷してしまいましたけど」
「そいつは運がなかったな」
悪びれもせず気軽に言われたので、俺は内心むっときて目を細めた。このおっさんは他人の気持ちを逆なでするタイプのようだ。脳内評価はボウフラからゴキブリにランクアップだ。むろん、マイナス方向へのアップだが。
「よし、お前俺たちのチームに入れ。一緒に『圧し潰すもの』を倒すぞ」
「は? いえ、遠慮させていただきます」
「賞金なら分けてやる」
均等にと言わないのは暗黙の了解なのか、それとも均等に分けるつもりがないからなのか、判断に困る。これ以上誘われるのも鬱陶しいし、この辺で教えておいてやるか。
「それなら一足遅かったですね」
「どういうことだ?」
「『圧し潰すもの』ならさっき私が倒してしまいました」
「何だって!?」
「俺たちの獲物だぞ!」
「と言われても、もう倒してしまいましたし、運が悪かったですね」
俺は右の唇を釣り上げた。
ちゃんと倒しきらないのが悪いのだ。だから他人に迷惑をかけることになる。こいつらが得られるのは雑魚の討伐記録だけになるから、溜飲も下がろうというものだ。
エセルデさんのことを思えばこれでも物足りないくらいだが、事故のようなものだし、仕方がない。せめて礼儀正しく詫びを入れれば、まだ好感が持てたものを。
「ちっ! こうなったらしょうがねえな。ギルドカードを寄越せ」
人族のおっさんが顔をしかめて言った。
「何故です?」
「岩の優先権は先に戦っていた俺たちにある」
「賞金は俺たちのものだ!」
「ギルドカードを渡してどうなるんです? 本人にしか使えないんでしょう?」
「そんなもんはどうにでもなる」
「いやあ、ジャイアニズム溢れる頭の悪そうな発言ですね」
「てめえ、殺すぞ!」
犬族は直ぐに逆上した。ジャイアン知ってるんかい。
「今なら穏便に済ませといてやるから、黙ってカードを寄越しな」
人族はまだ冷静さを保っている。こっちがリーダーかな。
「迷惑料としてその羽ももらっておいてやる。それも寄越せ!」
「ははあ、起きて寝言を言えるとは、器用な人たちですね」
「何だと!」
「後悔するぞ?」
犬族は両手剣を、人族は片手剣と盾を構え、脅してくる。チンピラとヤクザのような迫力だ。
執拗にギルドカードを狙うと言うことは、生体パターンの記録に抜け道があるということか。仕組みを聞きたいところだ。バルバドスあたりなら知ってそうだな。聞いてみるか。
俺は肩をすくめ、邪魔になるであろう羽を地面に落とした。脅しに屈したようにも見えただろうが、もちろん違う。
「冒険者が山賊にクラスチェンジですか。お似合いと言えばお似合いですね。後悔することはないと思いますが、やるなら命の保証はしませんよ」
基本的に俺はしっぺ返しの人なのだ。しっぺ返しは、攻撃されたら反撃するという行動パターンのことだ。そしてしっぺ返しは、必ずしも専守防衛のことではない。
二人組は、殺傷能力のある武器を向けた。これは敵性行為とみなせる。敵ならば速やかにかつ完全に排除するのが俺のポリシー。剣を向けたからには、殺し、殺される覚悟があるのだろうし、遠慮する必要はない。
俺は左上から槍を一振りした。二人組は無様にしゃがんで槍を避けた。
「てめえ!」
二人組みは後ろに飛びずさって距離を取る。不意打ちを避けたまではいいが、その後の反応が二流だった。これがバルバドスやエセルデさんならば、槍を避けた後に接近し、懐に飛び込もうとしただろう。
俺は一振りした遠心力をそのまま利用し、槍を回転させた。攻撃の威力を上げるためでもあり、間を取るためでもある。
槍での戦いにも慣れてきた。この槍は普通のものより倍は長いので、半ばを持って半分のリーチで戦うのがいい。それでも攻撃範囲は 2.5 m にもなる。 2 人組みの得物は剣だから、殺傷圏は腕の長さを含めてもせいぜい 2 m といったところだ。間合いはこちらの方が長い。警戒すべきは挟まれないようにすることか。
などと冷静に考えているように見え、俺は一種の興奮状態にあった。何しろ初めての対人戦なのだ。殺される危険性に加え、殺してしまう可能性については深く考えたことがなかった。
守るために蟲の命を奪うことはできた。食べるために動物を殺す覚悟もあった。だが、人間を殺すことはできるだろうか。
日常において「氏ねよカス」とか「ぬっ殺す」とか思うことはあっても、考えることと実行するまでの間には、グランドキャニオンの両岸より大きな隔たりがある。一度そこまで登ってしまえば、後は気の持ちようなのだろうが、何分始めての体験だ。未知に対する恐れがある。
こちとら日本人だ。死に関わることは慎重になるよう教育を受けている。医者や坊主など特殊な職業でもない限り、一般人はなかなか死に触れ合う機会がない。文明的な社会とは、得てしてそういう傾向が強いのではないだろうか。
ネットやテレビでも死を扱うことはあるが、あれは駄目だ。それらの半分は虚構のようなもの。紛うこと無い真実であっても、あの媒体に載った途端に 50% 偽物のフィルターがかかる。情報の半分が偽物であるなら、受け取る側は、半信半疑でしか物事を見ることが出来ない。リアリティなどあったものではない。
俺にとっての身近な死とは、亡くなった両親であり、かつての我が身であり、食材そのものだった。魚を捌くときにも、肉を切り分けるときにも、サラダを食べるときだって、俺は死を感じることができた。
それはひどく感じづらいものではあったが。ところが、この世界ときたらどうだ。死は身近で、そこかしこに溢れている。何と野生的な世界なのだろう。この世界では、日本が失ってしまった生命の躍動が感じられる。
「ふふふ……」
震えるほどに楽しかった。未知を体験させてくれるこの世界が、前の世界と同じくらい好きになった。我ながらこの思考回路は少しおかしいのではと思うが、どうせ我々は皆少しずつおかしいのだから、常識の範疇だ。きっとそうだ。
己が身を守ることを躊躇してはならない。躊躇えば、死は逃れようのない鎌を携え、背後から襲い掛かってくるだろう。
ならばやるか。
といった思考パターンを瞬時に組み合わせ、行動指針を決めた。
俺の目に映る光景に、仮想的なラインが 3 本引かれている。液体窒素のように冷たく沸騰する頭で、一番太い右のラインをなぞった。
それは最も成功率の高い行動パターン。それだけに読まれやすいので注意が必要だ。
興奮を推進力に転化し、右の犬族に踏み込んだ。しかし全力は出さず、三味線を弾いている。距離を詰めると、奴らは連携して俺を挟み込もうとする。予想通りのパターンにはまった。犬族が右側へ、人族は左側へ回り込もうとする。
俺は急激に左へ進路を変えた。紛うことなき全力で。
「何だそのスピードは!!」
獣人の身体能力を超える速度に驚く山賊リーダー。
俺が狙ったのは小手だ。だが敵も戦闘を潜り抜けてきたプロだった。反時計回りの d は案の定、左の盾で弾かれた。槍を止めた衝撃で、リーダーはわずかによろめいた。
俺は身体を捻り、槍を反転させた。『切り裂くもの』にも使ったパターン。違うのは中段ではなく下段への攻撃であること。左から最速の棒術パターン f で足元を払う。
リーダーはものの見事に引っかかった。一瞬の空中遊泳を楽しんだ後、リーダーは背中から落ちた。
「ぐあっ!」
これで何十秒かは動けないだろう。
「ガアアァ!」
死角から襲い掛かる犬族に、余裕をもって槍を繰り出した。大剣の袈裟斬りを左逆袈裟で弾く。鉄棒で岩を思いっきり叩いたような衝撃。痺れる手で悪態をついた。
「ちっ、馬鹿力ですね!」
「ウォーーーーン!」
興奮した犬族が雄叫びを上げる。
俺はすぐさま d で胴を薙ぐ。犬族は左逆袈裟で受け、懐に飛び込もうとする。だが、長槍の半ばで構えを取る俺は 2 回攻撃が基本だ。槍をそのまま回し、反対側の d で胴を薙ぐ。
「くっ!」
さすがに獣人系は反応が良い。しかし、ナノマシンにより強化されてきた俺の反射神経は、獣人にも劣らない。
犬族が後ろに飛んだところを、冷静に e で突いた。
「グォン!」
空中で胸を突かれ、動きを止めた犬族に追撃する。押し込むような突きと、下からの切り上げを合成した e' h で顎を打つと、犬族は唾液を飛び散らせて倒れた。石突きでの攻撃だから致死性はないが、舌を噛んでいたら千切れる程度に、威力は乗せた。
反撃シミュレーションに攻性のレッドマーク。俺はそのまま前進するついでに、犬族の鳩尾を踏みつけて止めを刺しつつ前方に飛んだ。
「ギャン!」
空中で振り向くと、憎憎しげな形相のリーダー。俺は満面の笑みを浮かべた。
「ハハハハハハハハ!」
そう来ると思った。俺が奴なら、この瞬間を狙う。背中を打ったダメージからまだ回復し切っていないだろうに、ご苦労なことだ。
唯一の反撃のチャンスを失ったリーダーに aa裏f裏fc の 5 回攻撃。リーダーは打ち合うことも出来ずに血反吐を吐いて沈んだ。
あっけない終幕だった。しかし、濃密な時間だった。
俺は念のため、二人組みを槍でつついてみた。
「さすがに狸寝入りはではありませんよね」
その後、首筋に指を当てて生体反応を確認した。うん、息の根は止まっていない。殺しも辞さない姿勢で攻撃したものの、不要な殺しをせずに良かった。まずは満足する結果だった。
「シドオオォォォー!」
びくっとした俺が見たのは、遥か彼方にいた虎族のバルバドスだった。声がでかい。
大きな声を出すのが苦手な俺は、挨拶代わりに手を振った。
もうエセルデさんを預けて来たのか。
バルバドスはまさしく虎だった。飛ぶような速さで走ってきたと思ったら、土煙を上げて止まった。急制動のブレーキ痕がつくほどの勢いだ。時速何 km 出していたんだろう。
「よう、無事だったか!」
バルバドスにばんばん肩を叩かれた。
「グハッ! ……早かったですね! エセルデさんはどうなりました!?」
意気込んで尋ねる俺に、バルバドスはにやりと笑った。
「あの爺さんがそう簡単に死ぬわけないだろう。背中を縫うことになったが、命に別状はないとさ」
「それは良かった」
バルバドスと情報交換をしたところによれば、引き返している途中で意識を取り戻し、戻ろうとしたらしい。無茶な爺さんだ。
エセルデさんは今、来るときに通ってきたベースキャンプで治療を受けている。ベースキャンプには、王宮の人間で構成された支援チームがいるから一安心だ。
俺は『切り裂くもの』と『圧し潰すもの』を倒したこと、『圧し潰すもの』と争っていたチームに難癖をつけられたことなどを話した。
「こいつらは死肉漁りか。たまにこういうのが出てくるんだ。にしても、良くもまあ単独で高レベルの蟲を 2 匹も倒せたもんだ」
バルバドスは首を振り、あきれた様子で言う。
「どちらも体力を削られていましたし、完全だったら倒せていたかどうか。ところで、蟲の賞金でエセルデさんの治療費は賄えますか?」
「十分だ。俺と爺さんの取り分で『切り裂くもの』の報酬の 2 割ずつ貰うぜ。雑魚もかなりいたからなあ。爺さんにもそこそこ残るくらいになるだろう」
「いやいや、ちょっと待ってください」
「何だ? ああ、そうか『圧し潰すもの』は 10 割がお前だな」
「そうじゃなくて、私たちはチームなんですから、まずは蟲の報酬からエセルデさんの治療費を引いて、残りを 3 等分しますよ」
「ハァン?」
バルバドスは面白そうに言った。
「普通に討伐した場合でも、治療費は各自で払うもんだがな。自分がヘマして怪我させたのなら別だが」
「それがチームというものです」
「お人よしめ」
バルバドスが歯を剥き出して低い声を出した。虎がごろごろ咽を鳴らしているような感じだ。これで笑っているのだろうか。ちょっと怖いんだけど。
「それで具体的にはどのくらいの賞金が入りますか? 説明もそこそこに訓練場に連れて行かれたので、蟲の賞金が分かりませんよ」
俺のジト目を、バルバドスはあっさり流した。
「そんなこともあったか。蟲の賞金は素材を抜くとほぼ一律でな。
レベル 2 が大金貨 1 枚、
レベル 3 が 2 枚、
レベル 4 が 6 枚だ」
小金貨は 1 万円、中金貨は 2 万円、大金貨 は 5 万円くらいのはずだ。この国の生活レベルでは、 大金貨 4 枚もあれば、ディー一家が楽々一月は暮らせる。
「レベル 5 からは、必ずチームを組んで倒すから金額が跳ね上がる。たまに一人で倒す奴もいるがな」
意味ありげなバルバドスの視線に、俺は肩をすくめて続きを促した。プロだから安全面を優先してチームを組むのかもしれないが、バルバドスやエセルデさんなら、最初から最後まで単独で狩れるだろう。
「レベル 5 が 20 枚、
レベル 6 が 60 枚、
レベル 7 が 200 枚だ。さすがに大金貨 200 枚ともなると、持ち歩くのも一苦労だから、軽白貨でもうらうといいぜ。 20 枚で済むしな。
レベル 8 は大金貨 600 枚となってるが、ここ数十年は目撃例がない。
ちなみにレベル 1 の『群がるもの』は処分料が取られる」
「そういう落ちですか……」
俺は苦笑した。
軽白貨は、エセルデさんから借りている槍と同じ材質、ミスティル鋼の貨幣だ。日本円換算で軽白貨 1 枚 50 万円といったところか。貴金属で武器を作っているのだから凄い話だ。
「だから素材は剥ぎ取って、残りは全部燃やして行くんだ」
「なるほど。だとすると、雑魚を除けば軽白貨 26 枚ですか。結構な稼ぎになりましたね」
日本円にすれば 1,300 万円か。治療費に 100 万円かかるとしても、一人頭 400 万円の稼ぎになる。おお、一気に小金持ちだ。こんな払ってこの国の財政は大丈夫なんだろうか。あ、税金関係で 4 割持ってかれるんじゃねーか。手取り 240 万円かよ……何だかなあ。
その後、蟲の素材を剥ぎ取ったり、残骸を集めて燃やしたり、スカベンジャー 2 人組みを冒険者ギルドに引き渡したり、エセルデさんを迎えに行ったりして、ディー家に帰宅できたのは夜になった。
異様に濃い一日だったような。