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さやちゃんは時間延長してレンタル彼氏のたっくんと一緒に居ようとしていた!
さやちゃん!!! なんでそんな本当の彼氏でもない男に尻尾を振るんだよ!? 君にはステキな夫ができて子供もできるのに、どうして!?
あと昨日お金がないってオレのご飯安いやつ買ってきたよね!? 一万円って大金じゃないの!!?
・・・あぁ、オレの大事なさやちゃん!
このままじゃ運命の人に会う前に、大切な君の時間を、君を大切にしないどうでもいいカスと一緒に過ごすことになってしまう。
初めての恋人との初めて手を繋いだ温もり、初めての抱擁、初めてのキス、初めての思い出という思い出・・・
大事な大事な君の一瞬一瞬を、どうでもいい男にお金を出してまで求めてしまって、本当にいいのかい!?
・・・いや、オレは許さない。
そんなの愛犬のオレが許さない!
だってオレは、さやちゃんの本当に幸せそう
な姿が見たいからーーーーガブッ!!!
「痛ああぁぁぁぁーーーーいっ!!!」
そうしてオレはたっくんの尻に噛みついたのだった。
今日中にあともう一話投稿します!