表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

3

 さやちゃんの新しい友達?のたっくんが部屋に入ってきた。


 引き続き観察していると、さやちゃんはたっくんの隣に座った。

 2人でジュースを飲み、コップを置く。そしてたっくんの右手は、さやちゃんの左手に重なった。


(ん? 友達って手を重ねるもんだっけ??)


 さやちゃんの顔を見ると、なんと俯いて頬を染めている。


(さっ、ささささささささささやちゃん!!? なんかいつもと違う! これは、まさか・・・!!?)



 たっくんの顔を見ると笑顔だった。



「俺たち、恋人だから・・・いいよね?」


「は、はい・・・」




 顔を上げたさやちゃんは、オレが今まで見たことがないような、特別な顔をしていた。

 潤んだ瞳、恥ずかしそうに上下に瞬きするまつ毛、蒸気してほんのりピンク色に染まった頬。



(あぁ、そんな!)



 オレは悟った。


 遂に! 


 遂にさやちゃんに春がやって来たのだ!! 



 今は秋だけど、恋という名の淡いピンク色の春が舞い降りて来てしまったのだ。

 きっとさっき見たビジョンは、これからこのイケメン彼氏と築き上げる輝かしい未来に違いない。

 手を重ね見つめ合う2人の横顔と背中を見て、オレは確信したのだった。


(大丈夫。2人はきっと幸せになる。この先どんな困難が訪れたとしても、2人には明るい未来が待っている・・・)


 熱く見つめ合う2人。そして彼氏はスマホを取り画面を見ると、笑顔のまま顔を上げた。



「あ、時間なんで帰ります」


「えっ、待って・・・もう!?」


「ぎゃわん!?」

(え!? 待って!? まだ何もしてないのに帰るの!? 随分時間にシビアだな、コイツ)



 雰囲気が台無しだと狼狽えるポメの目の前では、愛犬と同じく狼狽えるさやちゃんがいた。




 あと一話更新したら後日更新する予定です。


『 読んでくれて、ありがとう! ポメより 』


挿絵(By みてみん)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ