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大好きなさやちゃんと一緒に帰ってきたのは、初めて見る人だった。
(誰?)
目を丸くして固まっているオレを見て、そいつは笑いかけてきた。
「かわいい犬だね。触ってもいいかな?」
かわいいだと!? こいつ、いい奴かもしれない。
手を伸ばしてきたのでニオイをかぐ。
ふんふんふんふん・・・この男のニオイは初めてかぐ。さやちゃんの新しい友達だろうか?
「たっくん、あがって」
「うん。お邪魔します」
新しい友達?のたっくんは、靴を脱いで玄関に上がるとリビングに入ってきた。オレはその後ろを歩いていき、怪しい奴じゃないか確かめるために観察を始めることにした。さやちゃんが男友達をつれて来たのは初めてだ・・・唐突に、さっきの予知能力で見たビジョンを思い出した。
(たっくんは、まさかのまさか、さやちゃんの未来の夫・・・? いやいやそんなまさか)
まだ温かい座布団に座り直し、ローテーブルの前に座るたっくんの背中を観察すると背筋をピンと伸ばしていた。姿勢がいい奴だ。顔もイケメンじゃないか。オレのかわいいさやちゃんの夫候補として申し分ない!
キッチンの奥からさやちゃんが2人分のジュースを運んできて、たっくんの前、そして隣に置いた。




