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No.7 家...
帝国暦 1757年3月12日 ブラテン帝国 アレリア州 州都:アレリア
州都アレリアの中心部から少し離れたところにある住宅街に馬車が止まった。
「ついてこい」
と言われたので馬車を降りると、アレッポさんが近くの家のドアを開けた。
「ここがお前の家になる」
「ここは..?」
「ここは社員のための家だ。お前はこのシス商会の社員になるんだよ」
「えっ。働かせてくれるんですか!」
その後、2階の一番奥の部屋に案内された。そこには最低限の家具があった。ベッド・机・椅子・タンスがあった。
昨日のような寒い外で寝なくなることを思い出して、少し涙が出たような気がした。