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レオタード2〜マッドハウス〜  作者: 大原英一
最終ステージ:若林芽衣
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エピローグ

 そんなこんなで私は、すっぽんぽんの状態であの家を飛び出し、ていうか転送され、空き地のブルーシートのなかに飛び込んだらしい。

 目隠し用に張られたブルーシート、じゃないやつを(あらかじ)め用意していた彼らは、生まれたままのすがたの私をそれで包み込む。

 若干、死体感が出ているところは大目に見よう。

 作業着すがたの野村さんと両桐さんは、それこそ機材を運搬するような感覚でブルーシートに包んだ私をクルマに載せた──これが、言えば彼らが果たしたミッションの一部始終である。


「本当に助かりました。ありがとうございます」深々と私は頭を下げる。

 素っ裸の私のために彼らはコンビニで女性用下着を買い、トレーナーを着せて、こうして介抱してくださったのだ。感謝しても、しきれない。

「……それで、これからのことなんですが」すこし困り顔の両桐さんだった。

 彼の言わんとしていることは分かる。

 すでに十分危険な目にも遭っていることだし、ここで降りるのもひとつの手かもしれない。


 だが私は首を振る。

「いま、とても気になっていることがあるんです。もうすこしだけ、私に協力してくださいませんか」

「それはかまいませんけど、あなたの探偵事務所のほうは、どうされるお心算(つもり)です」

「まだ戻りません。戻っても警察にあれこれと事情を聴かれるだけですし、聴かれてもマトモな返答なんて、できませんから」


「芽衣さん、」両桐さんがたずねる。「あなたはこれまで、どこにいたんです。どこからテレポートしてきたんですか」

 自分でもよく分からない笑いがこみ上げてくる。

狂った家(マッドハウス)です」

 私は言った。

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