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チャンプルーファンタジー  作者: 新里胡差
那覇パニック編
25/148

第25話 部屋から聞こえる……

 シバとナビーと一緒に晩ご飯を食べ終え、リビングでくつろいでいた。

 ナビーはソファーに寝転がり、ダラダラとスマートフォンでアニメを視聴している。

 食器を片付けたシバがナビーのその姿を見ると、あきれながら注意した。


「おい! 最近、時間があればずっとスマホでアニメ見てるだろ。俺が言うのもなんだけど、少しは加減しろよな」


「まって! 今、いいところだから後にしてちょうだい!」


 ため息をついて、今度は洗濯に行ったシバを見て、なんだかお母さんのように見えた。


 ……ナビーと私より年下なんだよな。


 ひと区切りついたのか、ナビーは立ち上がって体を伸ばしている。


「あー、でーじ(とても)いい回だったさー! 腕がうずいて龍がグイーンって」


「なにそれ? それって面白いの? 私、アニメとか漫画って興味なかったから、よくわからないんだよね」


「まあ、好みはあるからね。これが面白いと思うかはわからんけど、見てみたらいいさー」


「そっ、そうだね……気が向いたら何か見てみようかな」


 自分が興味ないものをすすめられても正直困る。でも、2人の会話に入れないのも嫌なので、何か面白いのを探してもいいのかもしれないと少し思った。


 洗濯を終えたシバが戻ってきた。

 ナビーは次のアニメを視聴しようと、また寝転がり始めた。

 シバは急に何かを気になりだして、慌ててナビーに尋ねた。


「そういえば、通信料ってどうなってるんだ? ナビーの使い方だと、相当なギガ数になってるはずじゃ?」


「ギガ数? なんねーそれ?」


「‼ 携帯代金って、花香ねーねーが払ってるんでしょ? ねえ、シバ。これってヤバいんじゃない?」


 シバがナビーからスマートフォンを取り上げ、データ使用量を確認した。


「……」


 画面を見たまま固まるシバに、恐る恐る声をかけてみる。


「なんギガだったの?」


「658……メガーーーー! メガーーーー! ……なんちゃって」


 通信量は問題なかったようだ。

 しかし、なぜかわからないがナビーとシバは2人で顔を合わせニヤニヤしている。少しナビーがうれしそうに見えた。


「私もすごい通信量になると思っていたのに、何でこれだけで抑えられてるの?」


 ナビーはズボンのポケットからスマホのようなものを取り出した。


「よくわからんけど、花香ねーねーに持てって言われたこれのおかげかねー?」


 シバが大げさ気味に声をあらげた。


「Wi-Fi使ってたんかい!」


「だからか……」


 シバは1人で落ち込み始めた。

 ここでの生活になって、花香ねーねーが携帯代金を払ってくれているので、迷惑が掛からないようにと、見たいアニメをだいぶ我慢していたそうだ。

 Wi-Fiがあると知っていたら無駄な我慢をせずに済んだはずなので、少し気の毒だ。

 シバは気持ちを切り替えて、Wi-Fiをつなぎ部屋にこもりに行った。



 私もWi-Fiをつなげるようにし、自分の部屋で適当にくつろいでいた。

 トイレに行きたくなって部屋を出ると、シバの部屋から話し声が聞こえたので、悪いとは思いつつも聞き耳を立ててみる。


「……やりたい……太くて……出したい……」


「わかった。俺の特別を……」


 ……え? この2人って、こういう感じなの? ダメ! 絶対ダメ!


 その先をやらせると、私は一緒にいられなくなると思い、無意識のままに部屋のドアを開けていた。


「それ以上はダメーーーー!」


 2人は急に入ってきた私に驚いている。

 シバが、龍の巻き付いた剣のキーホルダーをナビーに渡しているところだった。

 

ぬーがぬーんち(何がよ)!?」


「すみません、間違えました……」


 勘違いだったようです。

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