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レンVS勇者たち

「ああん!?どこのどいつだ!生意気な口聞きやがって!俺らは勇者だぞ...あん?お前、出来損ないの無能野郎じゃねえか。こんな所で何してんだ?とっくに死んでると思ってたぜ。」


 脳味噌の足りてない頭に、やれやれと思いながら教えてやる。


「訂正することが3つと、忠告することが1つ。」

「ああん!?」

「1つ、僕らはついこの間会っているのをもう忘れていないか?2つ、僕はいい人に拾われてお前らよりよっぽどいい人生を送っている。3つ、僕は残念ながら出来損ないの無能ではない。そして忠告は...」

「ごちゃごちゃうるせえんだよ!!つぶしてやらあ!」


 シュン!ドス!


「覚悟しろと言われたら覚悟をしろよ。死ぬ覚悟をな。」


 僕の光刀は、しっかりと相手に突き刺さっていた。


「まあ、一応同郷のよしみで急所は外しておいてやった。早く治療すれば命は助かるよ?もう戦えないと思うけどね。」 


 うるさい奴の後ろに控えていた残りの勇者2人が、信じられないものを見る目で、倒れたうるさい奴を見る。


「う、嘘だろ!!おい後藤!早く治療しろ!!」

「わ、わかってるって!くそ!なんでこんなことに!俺らは勇者だぞ!なんで無能なんかに!」

「だーかーらーさー」


 僕は瞬時に後藤君とやらの向かいになって、しゃがんで肘をつく。


「僕は無能じゃないの。えい。」


 ドス。


「ぐはっ!え、エリアヒール!」

「あ、そうくる?回復役から潰そうと思ったのにな。残念。君は最後だね。」


 魔法使いっぽい格好をした勇者が、ギョッとして振り返る。


「ご、後藤!!」

「高橋、こいつ、つええ...」 

「わあああああああ!!」


 高橋君の魔法の精度の低いこと低いこと。混乱してコントロールもできてないし、ちょっと後藤君たちに当たってそうだし。


「こんなの当たるわけないだろ」

「嘘だ、俺は、4属性レベル5なんだぞ、この世界の誰より強いんだ!」

「へえ。まあ僕は、1属性しか使えないし、すごいと思うよ?トルネード。」


 パチンと指を鳴らすと、高橋君は、暴風雷雨に巻き込まれてすっ飛んでいった。


 だけど高橋君は、よろけながらも立ち上がった。


「俺が、俺たちが、負けるわけには行かない!当たりさえ、当たりさえすれば、こんなやつ!」

「すごいすごーい!いい根性してるよ!じゃあご褒美に当てさせてあげる。僕は一歩も動かないからさ。はいどうぞ。」

「舐めるなーーーー!」


 4属性の魔法が、四方から飛んでくる。


 僕は ただそれらを 落ち着いて 切った。


「な...に...」

「僕の光刀が、魔法ごとき切れないとでも?」

「う...」


 魔力を使い果たしたのか、高橋君はその場に倒れ込んだ。


 回復したのか、後藤君が声を上げる。


「高橋ーーー!くそっ!なんなんだよ、なんなんだよお前!出来損ないの、無能じゃなかったのかよ!!来るな!こっちに来るなーー!」


 ストン


 首の後ろに、1発手刀を落とす。


 うるさい奴の治療もある程度終わったみたいだし、回復役は用済みだ。


 これで勇者はもういない。


 ユカリさん特製の、魔力吸収鎖で3人をぐるぐるに巻いて、人類連合軍側に連行する。


 この鎖は魔力を込めたり力を込めたりすると、より頑丈に巻きつくんだってさ。


 ま、更にその特性を持つ魔力檻に突っ込んどいたけど。


「はーーーー!スッキリした!殺したいほど憎かったけど、ユカリさんとの約束だし、殺す価値もない奴等だったわー。あとは、宮廷魔道士と弓師をストンストンしてきますかー。」


 宮廷魔道士と弓師の無力化をしてほしいとユカリさんに頼まれていたので、ストンストンした後、弓を奪って魔封じの腕輪を1人ずつ付けていく。


「これにて、任務完了っと。リュウのやつはうまくやってるかな。」


 その頃リュウは、久しぶりに自分の部下であった、近衛騎士団と対面していた。

キリがいいので短めです。

次回更新は、7月26日朝8時の予定です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最初からずっと面白く読ませていただいてます! 登場人物がみんなキャラ立ってて魅力的ですね。生産系のお話は元々好きですし、異世界ものだとやっぱりご都合主義とも言うストレスフリーな展開が楽しい…
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