作りまくり上がりまくり
「次の鉱石持って来て下さい!!」
「わかりましたユカリ様!」
「鍛治!鍛治!鍛治!次の鉱石お願いします!」
「はいいーー!」
村人さんたちとそんなやり取りをしていると、
「こら。」
汗だくの額を、リュウにコツンと小突かれた。
「飯も取らず、汗さえ拭わず、続けるつもりか?」
「でも!」
レンが村人さんたちを指差す。
「皆心配そうに見てるよ。それに皆にご飯も食べさせないのは、違うと思うな。」
「あっ!...皆さん、ごめんなさい。」
「ユカリ様のためならばこれしきのこと!と言いたいですが、...心配ですし、確かに腹も空きましたな!はっはっはっ!」
若い村人さんのお腹が、ぐうとなる。
「休憩にしましょう。私、ご飯作ってきますね。」
「なんと!ユカリ様!我々が作りますから!そんなつもりで言った訳では...」
「いいんです。私がそうしたいんです。木工、錬金。」
以前村でしたように、簡単な調理場を作っていく。
今日は味噌なし豚汁の炊き出しにしよう、お腹に溜まる芋も沢山いれて。
水魔法で、空中に水の球を作って、汗だくの頭に向けて落とす。そのあと風魔法で頭を乾かして、簡単な布で頭を覆って結んだ。
最後に石鹸で手を洗えば、準備完了だ。
「錬金で、すっごく大きな鍋を作ってっと。」
牛蒡を大量に下拵えして、笹掻きにしていく。
先に鍋底で炒めて、風味を出していく。
オーク肉を細かく切って炒めて、芋を沢山、他にもうちでとれた沢山の野菜をいれて、一旦蒸して野菜の甘みを出す。
そのあと、別で作っておいた鰹節の出汁を中に入れて、あとは煮込むだけ!味噌がないのが残念で仕方ないけどね。
「木工、で、器をたくさん作って、スプーンも作っておこう。」
「いい匂いだな。村人たちが涎を垂らして待っているぞ。」
リュウがポンポンと頭をなでてくれる。
「今日は豚汁だよ、味噌なしだけど!」
「?そうか。楽しみにしている。」
「ユカリさん、いつか味噌も作ってよー。」
「うーん、頑張る!」
あ、そうだ!
「錬金、調合。」
疲労超回復薬〜!無味無臭バージョーン!
を、ドバドバといれてっと。
これで、皆の疲れが取れてくれるといいな。
味噌なしだったけど、出来上がった豚汁は...
「美味い!美味すぎる!まだまだ働けますぞ!指示してくだされー!」
「はあああああ!!みなぎるううう!」
皆に大好評だった!
レンが変な顔をしながら、お腕を持ってこちらに歩いてくる。
「ユカリさん、なんか、やばいのいれた?異様に力がみなぎってくるんだけど。」
「やばいのは、入れてない。」
そう、やばいのは、入れてない。合法だ。
効果抜群だね。皆のために、今後は昼食と夕食に必ず入れるようにしよっと。
食後休憩を挟んで、今度は少し余裕を持って、皆が取って来てくれた鉱石を防具に加工していく。
どうも気持ちに余裕がなくて、根を詰めすぎていたみたい。
そうは言っても急ぐけど、気持ちにゆとりをもたないと、周りも巻き込んでしまうな、と思った。
3週間後ー
「できたあ!!これで全部です!!皆さんありがとうございました!!」
「うおおおおおおおお!!やったどー!」
「よくわからんがユカリ様のお役に立てたどー!」
「おめでとうございますユカリ様ー!」
防具がやっと、数が揃ったのだ。ランドさんとオリヴァーさんの情報をもとに作ったので、大丈夫だと思うが、一応余分にも作っておいた。ドラゴニア国は、兵士以外に徴兵をかけるかもしれないしね。
「皆さん、本当にありがとうございました。これ、お礼です。村の役に立ててください。」
私は、袋いっぱいの金貨を差し出したが、代表の男の人に誇示されてしまった。
「ユカリ様からは、すでに村の実りを沢山頂いております。これは、俺たちからの恩返しなのです。恩が少しでも返せて、嬉しいです。なあ!皆!」
「「「「「おう!」」」」」
私はびっくりして、それから笑ってしまった。
リュウとレンも横にいて微笑んでくれた。
全てが終わったら、ポルカや村長さんにも会いに行こうと思った。
その時は、精霊様の奇跡ってやつを、もう一つくらい起こそうと思う。
村人さんたちと別れて、私たちは久しぶりに、野営をやめてマイホームへと戻った。
村人さんたちと一緒に、ずっと野営をしていたのだ。
野営のテントの中でマイホームに戻ってもよかったんだけど、それは村人さんたちに悪い気がしたんだよね。
ちなみに前に買ったテントは、リュウとレンで使うことに。私はレンが使っていたテントを使っていた。さすがにマイホームに戻らないのに同じテントは、恥ずかしかったしね。
久しぶりにリルと、マイホームのお風呂に入って、沢山遊んだ後、ステータスを開く。
「ステータス」
《名前》ユカリ《年齢》16歳《性別》女
《職業》なし
《称号》異界神の導き子(不可視)
創造神の加護
《総資産》4億8020万7900ユート
《説明書》紐づける
《マップ》オート
《保有スキル》
ステータス(不可視) 鑑定(2)
浄化(MAX) 探知(MAX)
感知(MAX) 採取剥取(MAX)
料理(MAX) 健康(MAX) 火魔法(2→4)
水魔法(5) 風魔法(6)
空間魔法(MAX) 魔力制御(8)
身体強化(MAX) 命中強化(MAX)
錬金(7→8) 調合(5→6) 彫金(5)
鍛治(4→MAX) 木工(5→7) 裁縫(5)
栽培(4)
《潜在系スキル》
運アップ 創造知識 スキル経験値アップ
「鍛治スキル、やっぱりカンストしてたか。一気に5個ずつ作れるようになった辺りから、もしかしてカンストしたかなあと思ってたんだよね。」
お風呂に浸かりながら、星空を仰ぐ。
「好き放題に生きるためには、チート野郎になるのも、悪くないねー。」
次回更新は、7月2日朝8時の予定です。




