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いざ、ドラゴニア国へ!

お待たせしました!

 1週間、各々のスキルで飛び続けて、夜はマイホームで疲れをとりながら進んで、予定通りの日程で、ドラゴニア国に到着した。


 予め作っておいた、リュウとレンの偽造身分証明書を提出し、関所を通った。


 いつもは目深に被っているフードも、敢えて私は外していた。


 関所を抜けて暫く進んだところで、我慢できなくなって2人に問い質す。


「なんで2人とも私の奴隷扱いなの!」


 奴隷の印は専用の剥離剤でないと落ちない薬剤で手書きしている。


 偽の身分というのが、私の奴隷になることは、だいぶ抵抗したが、リュウに押し切られてしまったのだ。


「これが一番入りやすい。しっかり調べられるのはユカリだけになる。奴隷ってのは、持ち物扱いだからな。」


 そして私は更なる疑問をぶつける。


「じゃあ、この猫耳と尻尾は何!?」

「獣人への偽装だ。」

「ユカリさんすごーく似合ってるよ!」

「嬉しくないー。レンは恥ずかしいとかないの?」


 レンは犬の獣人の偽装をしている。  


「特にないかなー、かわいいユカリさんが見れたことの方が重要!」

「今この国には、亜人以外入れないんだ。人間は、レンの言う、勇者以外、追い出された。」

「うー、それなら仕方ないけどさ。」


 精巧に作られた魔道具である、この偽装具は、感情によって耳や尻尾が動くようにできている。


 シュンとした耳と尻尾の私とは対照的に、レンの尻尾はブンブンと揺れている。


「ユカリさんかわいい、猫耳かわいいよお。」

「はいはいはいはい。」


 私は抱きついてこようとするレンを掌底で押し退けた。


「つれないー。」

「リュウ、醤油とお米屋さんはどこかわかる?」


 あえて顔を出す私たちとは対照的に、リュウはフードをより深く被っている。


「ああ、こっちだ。」


 心なしか、辺りを警戒しているように見えた。


 そうだよね、ここはリュウの故郷であり、呪って追い出した人がいるところ。更に、戦争の準備をしている国だもんね。


 私も気をつけよう。


「ここがショーユの店だ。」

「わあ!醤油の懐かしい匂い!」

「本当だ!」


 日本にいた時の、懐かしさが込み上げて来る。


 他にも鰹節や干物などがあって、昔この国に召喚されたであろう勇者が、苦労して日本の食文化を国に根付かせようとしたのかがよくわかった。


「すいませーん。干物と、鰹節はあるだけ、醤油も店の奥にある分もぜーんぶ下さい!!」

「はあ!?これは勇者の瓶だよ!めちゃくちゃしょっぱいんだ!あんたこれ全部飲むのかい!?」

「料理に使うんです!いいから全部下さい!お金はあります!」

「...壺代も載せるよ。」

「もちろんお支払いします!」


 こうして醤油を5壺もゲットした!金は惜しまないよね!


「リュウ!次はお米!」

「ああ、それならあの店だ。土産屋だな。」


 リュウに続いて、小さなお土産屋さんに入ると、確かにお米のお守りが並んでいた。


「すみません!お米の在庫ってどれくらいありますか、あればあるだけいいんですけど!ぜーんぶ買います!」

「ええ?アンタお守りいくつ作るつもりだい?」

「料理に使うんです!」

「料理?このお守りを?」

「はい!」


 そう聞くと、店主は店の奥に入って行って、中くらいの袋を取り出した。


「うちにあるのはこれだけだ。後は米農家に直接買い付けに行ってくれ。場所は教えるから。」


 お土産屋さんは、中くらいの袋の中身を全部売ってくれて、さらさらと農家さんの場所を書いたメモに、料理に使うので大量に買い付けたいそうなのでよろしく、と、名前を添えて渡してくれた。


「お米を使った料理ってのは、見たことも聞いたこともねえが、おいしくできたら、ぜひご相伴にあずからせてくれよ。」

「はい!是非!」


 お土産屋さんを後にして、お米の農家に向かう。


 結構離れた場所にあるようだ。


「ユカリさん、結構簡単に手に入りそうでよかったね。」

「うん、お米は栽培でも増やせるしね。できれば今すぐ食べたいから、米農家さんが売ってくれると助かるんだけど。」

 

 浮き足立ちながら、米農家さんへ向かっていると、喧嘩している集団を見つけた。


 いや、喧嘩じゃない。一方的な暴力、店の物を好き放題荒らしているようだ。


「ちょっ!」


 止めに入ろうとしたが、レンに口を塞がれる。


「ユカリさん、リュウ、我慢して。あいつら、召喚された勇者だ。」

「まるで蛮族ではないか。」

「そういう奴らなんだよ。心底腐ってる。」


 今は見つかる訳にはいかないから、手出しができない。だけど、どうにかならないものか。


 そこへ、いやに豪華な馬車が近づいて来ていた。


 止めてくれるのか?


 リュウがハッとした顔で、「隠れろ!!」という。


 だが、もう遅い。


「なぜお前がここにいる。」


 馬車の扉が開き、真っ直ぐこちらへ向かって来る。


 リュウが苦々しげに呟いた。


「兄上...。」

次回更新は、5月31日朝8時の予定です。

物語が佳境に入ってきました。

終わらせたくない病発症中です。

じっくりしっかり最後まで書きたいので、これから4日ではなく8日に1度の更新に変更させていただきます。

いつも読んでいただきありがとうございます。

最後までよろしくお願いします。

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