厄介な落とし物
後書きをお読みください。
「ひゃっはーー!お蚕様の糸ーー!大量だーい!」
洞窟に残っていたカイコドーンを全てマイホームへとお連れし、私は洞窟に残っていた大量の糸を取りまくっていた。
カイコドーンの糸はもちろん、クイーンカイコドーンの糸も大量にある。入れ食い状態なのである。
ちなみに収納したら、布になっていた。収納魔法、本当万能。糸にしたければ、錬金で布を分解して解けばいいし。
「ご機嫌だなユカリ、私はどっと疲れたぞ。クイーンカイコドーンが人語を。しかもマイホームにいるなんて。」
「お友達になったようなものだから大丈夫だよ。マイホームにいる生き物は襲わないって約束してくれたし。」
「そうは言うけどな...まず魔物が人語を...いや、もういい。」
リュウが「はあ」とため息をつく。
さて、糸の回収は、こんなものかな?
「ん?」
奥の方で、何かが光っている。
「なんだろう、この首飾り...すんごい豪華だけど。」
宝石がたくさん散りばめられた、めちゃくちゃ豪華な首飾りだ。中央の真っ赤な宝石がとても美しい。
「鑑定。」
鑑定は特に何の情報も表さない。なんでだろう。
ドロップアイテムとか採取物じゃないってことかな。
「その首飾りは...!」
リュウの顔色が変わる。
「知ってるの?リュウ。鑑定しても何も出てこなくて。」
「それは...鑑定を阻害するスキルが付与されているのだろうな。」
「どうしよっかこれ。宝石取るためにバラバラにしていいかな?」
「だめだ!!」
大声にびっくりしてリュウを見ると、リュウの顔がハッとする。
「リュウ?」
「いや、声を上げてすまない。これは、そうだな。誰かの落とし物かもしれない。王城へ届けた方がいいだろうな。」
「ええ!?なんでお城!?」
「あ、いや、そうではなくて。冒険者ギルドがいいだろう。」
「わ、わかった。」
なんとなく、厄介なものを拾ったような気がするけど...私達は、王都の冒険者ギルドの裏へ転移した。
冒険者ギルドへ入ると、フェミルさんがいた。
「あら、ユカリさんじゃないですか。買取ですか?それともたまには依頼でも受けてみます?」
「フェミルさん、実は...」
私はこそっとものすごく豪華な首飾りを洞窟の奥で拾ったことを話した。
「なるほど...では奥の部屋へ。今日は左の部屋を使いましょう。こちらへどうぞ。」
フェミルさんに案内されて、奥の部屋の、いつもは使わない左の部屋へと入る。
鞄から取り出すフリをして、収納魔法で例の首飾りを取り出す。
「これは...すごいですね。落ちていたということは、王都に住んでいる、王城に勤めるお貴族様のものかもしれません。売らない方が賢明だと思います。後で賠償を求められる可能性もありますので。こちらはお預かりしても?」
「フェミルさんにお任せします。持ち主がいたら返しておいて下さい。」
「わかりました。では...」
フェミルさんは何かを書き留めると、鍵のかかった頑丈そうな棚に首飾りをしまった。
「後ほど映し絵を王城に届け、お貴族様の中に首飾りの覚えのある方がいらっしゃるか探していただきます。大体3日もあれば結果がわかると思うので、3日後に再度ギルドに来ていただけますか?届け主の方への報告義務がありますので。」
「わかりました。リュウ、それでいいよね?」
「...ああ、問題ない。」
こうして私達は冒険者ギルドを後にした。
ー3日後、冒険者ギルド
「こんにちはー、フェミルさん「ユカリさんんんんん!!遅かったじゃないですかあ!!すぐに奥の部屋へ!!早く!一刻も早く!」
「ちょちょ!何事!?」
「すぐ説明しますから早くこっちです!」
フェミルさんに引きづられるようにこの間の部屋へと案内された。
部屋へ入ると、フェミルさんははじめて部屋に鍵をかけた。
「フェミルさん?」
「王城です...。」
「はい?」
「王城からの招待状が届いたんですよ!!」
「なんで!?」
「知りませんよ!一体何を拾ってきたんですか!」
ただの豪華な首飾りですよ!?
「とにかくすぐ支度して王城に行って下さい!招待は断れません!」
「嫌ですよ!なんか厄介ごとの匂いがしますもん!フェミルさん返しておいて下さいよ!」
「そんなことできるわけないですよ!私はただの仲介です!拾った方を王様がお呼びなんです!」
「そこをなんとか!」
「私はただの冒険者ギルドの受付ですよ!絶対絶対すぐに行って下さいよ?ギルドの信用問題に関わります!」
「えーやだー!」
「やだじゃありません!」
なんとかごねてみたが、私は結局、王城への招待状を受け取ったのだった。
書き溜め分を更に書き溜めて、毎日投稿をしていたのですが、とうとう書き溜め分がなくなりました...!
今後は、4日に1話分(遅れる時は後書きに書きます)、必ず8時に投稿させていただきます!
次回更新は、23日を予定しています。
このような初投稿の拙作を、これまで毎日お読みいただき、たくさんブクマや評価をしていただき、本当にありがとうございます!
投稿は遅れますが、これからも更新を続けて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!




