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私にとって、好き放題に生きるとは。

 -次の日の朝


 朝ご飯を準備していると、階段を降りてくる音が聞こえてきた。


「おはよー、リュウ。よく眠れた?」

「ああ、自分でも不思議なほどゆっくりな。目覚めもスッキリだ。」

「よかった!今、朝ご飯作ってるから、そこに座って待っててくれる?」

「ああ、いい匂いだな。」

「料理には自信があるのですよ〜。」


 スキルレベルMAXだからね〜、とは言わないけど。


 ベッドも気に入ってくれてよかった。エアシープの毛をふんだんに使って低反発マットレスを再現、更に彫金と錬金を駆使して作った鉄製のポケットコイルが仕込んであるんだよね〜ソファーも同じ仕様。


 トイレも当然ウォシュレット付きだし?露天風呂も満喫してくれたみたいで嬉しい。


 いやー私はおもてなし好きな日本人だったんだなーって再認識したね。


 うちの牧場に実はひっそりと住んでいる鳴かないニワトリさん(仮)の産んだ卵で作った、特製の濃厚半熟目玉焼きと、仕入れてきた食材で作った、簡単なサラダと、自動搾乳されてる牛子ちゃんたちのミルクを出す。

 異世界なので一応卵とミルクは浄化クリーン済みである。


「ユカリ」

「んー?」


 リュウの視線を感じるが、こちとら料理で忙しいので振り返れず生返事をしてしまった。


「エプロン姿、似合うな。」

「よ、よせやい。」

「ユカリを妻にできたら最高に幸せだろうな。」 

「貴様は料理ができるまで口を開くことを禁ずる。」

 

 素で言ってる分タチが悪いんだよ!


 私も恥ずかしくて口を開けなくなってしまった。


 顔は真っ赤に染まったけれど!


「お待たせ〜召し上がれ!」

「今日も美味そうだな、ん?これは卵か?ぷにぷにしてるぞ?」 


 たぶん菌を殺すために固めに焼くのが常識なんだろうな。


「トロトロの目玉焼きはおいしいぞー?浄化クリーン済みだから菌は全くないよ。一応鑑定もしておく?」


 リュウは、器用に目玉焼きを切ってパクッと口の中に入れると目を見開く。


「本当だ美味い!こんな卵は初めてだ!」

「...鑑定しなくてもよかったの?」

「私の呪いを解いた浄化クリーンだぞ?疑う余地などどこにあるというんだ。」


 リュウはその後も美味しそうに朝食をたいらげていく。その様子をみて、思わず「ふへへ」と笑ってしまった。


「?なんだ?」

「いや、なんだかちょっと、嬉しくて。」


 誰かをもてなす。おいしいご飯を2人で食べる。ただそれだけのことが、なんだか嬉しかった。


「それで、開拓ってどんなことをするんだ?」


 食器洗い乾燥機に食器や道具をしまって席に着くと、食後のお茶を飲んでいたリュウがそう尋ねてきた。


「まずは住居を直すのが第一優先。そのあとマイホームの畑をすっごく広げて区画整理して種まいて、木を植えて。そのあとはアトリエを作りたい。」

「アトリエ?」

「うん、私、一から何かを作り出せる人にすっごく憧れててさ。職人さんみたいに強く逞しく楽しく生きていきたいなって。どんな危険な場所かわからない場所にだって、まだ見ぬ素材を求めて旅もしたい。んで、自分で加工して売って生きていきたい。それを実現するための、アトリエ。」


 リュウはお茶を飲み干すと、湯呑みを机に置いた。ゴトンという音が部屋に響く。


「そうか。」

「反対しないの?されてもやめないし、1人でも行くけど、さ。」

「いや、それがユカリのしたいことならば異論はない。もちろん付いて行く。ユカリの身に降り掛かる火の粉は、全て私が払ってやる。」

「あ、ありがと。」

「ああ。」


 私はなんだかほっとして、リュウの湯呑みにもう一杯薬膳茶を入れた。緑茶に似せたこのお茶は、リュウの好みに合っているらしく、嬉しそうにすすっていた。


 朝食後、リュウはうーんと体を伸ばしながら「今日から始めるのか?」と尋ねてきた。


「ううん、今日は私1人ですることが沢山あるから、リュウは動物をできるだけいっぱい狩ってきてくれないかな?猪とか兎とか。全部収納すれば腐らないから。」

「オークやコカトリスでもいいのか?」

「おいしいの?魔物だよね?」

「ああ、美味い。ユカリに料理してもらいたい。」


 そんなに美味いのか。私も食べてみたいな。


「じゃあお願いしようかな、後で私お手製の武器と防具を渡すね。リュウに合わせて新調したから。」

「それは楽しみだ。」


 マイホームをでると、元は私の装備であったものをリュウのサイズに直したものと、鉄の槍を、「全身"鉄"装備です」とは言わずに渡した。あとでちゃんと話そうとは思う。でも今は、なんとなく言いづらくて言えなかった。鉄を武器として売り出すつもりはないのだ。かと言って、リュウに何かあるのは嫌だし。

 

「この装備はいいな、軽くて動きやすいのに堅そうだ。さすがユカリだな。」

「そ、そうかな?気に入ってくれてよかったよ。」


 リュウは手や足、腰回りの動きをチェックし、槍を突き出す動作をする。


「私がどうして槍が得意だと...ああ、鑑定で。」

「うん、前に見てたから。じゃあ、気をつけていってらっしゃい。」

「ユカリも気をつけてな。いってくる。」 


 そういうや否や走り出して、リュウは、あっという間に見えなくなってしまった。

初感想ありがとうございます!

めっちゃそうだな!!と思う的確な指摘でした。

今更変えようがないなあと思いつつ、設定って大事だなあと思いました。

今の作品はこのままですが、次回作はスキルがはじめからゼロなのか、はじめからチートなのか、極振りをちゃんと考えます。

でもこの作品も引き続きがんばります!!

たくさん読んでくださる皆様に最大限の感謝を!

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