冒険者ギルドに行こう!
道中3日かかると言われていたが、馬車に乗ってきたためか、一度野宿しただけで、あっという間に王都に着いてしまった。
野宿とはいっても、テントのジッパーを上げてから、マイホームに移動。
ふっかふかのベッドで快眠、朝からおいしい朝ごはんもいただいて、快適に過ごしたよ。
馬車の御者さん、というより、商品を運ぶ商人さんだったのだが、商人さんに旅の心得を聞いた時、食べ物は基本的に各自自分で準備するのが、旅の鉄則とのことだったから、遠慮なく満喫しちゃったよ。
...嘘です。心が痛んでスープだけ差し上げたら、大層喜んで頂けました。マイホームに招待できずに申し訳ない!
そんなこんなで、王都の門まで来たよ。商人用の馬車の入り口があるらしくて(荷物検査に時間がかかるとのこと)、商人さんとは、店の場所を聞いて門の前でお別れした。
その時に銀貨30枚(30000ユート)をお礼として頂いた。護衛の相場はわからないが、ゴブリン3匹しか出なかったし一晩しか護衛していないのに高すぎる気がする。貰いすぎだと誇示したが、命を救ってくれたのだからと譲らなかった。最終的には私が折れて、有り難く頂戴した。
王都へは、村長さんの紹介状のおかげでなんなく入れて、王都の地図までもらった。地図にはギルドの場所も書いてあって、マニュアルにしてマップ登録したが、なんでも、どこかのギルドに登録して身分証をゲットした方が、今後の旅に役立つだろうとのことだった。ギルドは世界各地にあるらしい。
もし王都に住むことになったら、それはそれで別の手続きが必要らしいが、それでもギルドに登録して働いている人が殆どとのこと。
登録してないのは騎士や兵士など王城に仕えている人と、一部の事情がある人間だと、濁された。...その表情でなんとなく察しはついた。この国にもスラムのようなものがあるのだろう。
冒険者ギルド、商人ギルド、鍛治や錬金などが集まった生産ギルド、研究ギルドなど様々なギルドがある。登録料はかかるが、いくつ登録してもいいらしい。
「まずは冒険者ギルドかな。商人さんが、採取物は基本的に冒険者ギルド、加工物や高価なものは商人ギルドで買い取るって言ってたし。」
登録料がどれくらいかかるかもわからないし、まずは冒険者ギルドだろう。
マッピング済みの地図を見て、冒険者ギルドへと向かった。
ーカランコロン
「いらっしゃいませ、初めての方ですね。登録ですか?ご依頼ですか?」
優しそうなお姉さんが笑顔で迎えてくれる。
「買取をお願いしたいんですけど、登録は必要ですか?」
「はい。採取物や素材となった魔物の討伐自体がクエストになっている場合もございますし、買取はギルド員のみ受け付けております。うちで買い取れないものは商人ギルドをご紹介しますのでご安心ください。」
「わかりました。登録はどのように?」
「登録料は銀貨3枚、3000ユートです。登録方法は、この魔法プレートに血を一滴垂らしていただくだけで結構ですよ。必要な情報はそこから読み取られます。」
む。空間魔法や生産スキルが多いこともわかるのかな?スキルレベルMAXのものもあるし、面倒だな。
「どんな情報が読み取られるんですか。」
「名前と性別と、年齢と、戦士向きか魔法使い向きかってことくらいですね。スキルの詳しい情報は教会じゃないとわからないので、ご自身のスキルを詳しく知りたい場合は、お布施をもって教会へ。...あまり大きな声では言えないんですけど、結構高額です。」
と、お姉さんはこっそり教えてくれた。
わかるのがその情報なら問題ないね。
「登録と、買取をお願いします。」
銀貨3枚を受付台に差し出す。村長さん商人さんに感謝〜。
「はい、確かに。では、こちらに血を一滴垂らしてください。ぷすっと刺しますよー。えいっ!」
「へうっ!」
なんか変な声出た。
「はい、登録完了です。ようこそユカリさん、冒険者ギルドへ。ユカリさんは...魔法使い向きと出てますね。パーティーを組む際の参考にして下さい。」
パーティーなんて組みませんよ?
収納魔法だとバレなくても、マジックバック持ちは隠して置けないし、便利な存在として使われて、あげくに足手纏いだから追放されるんでしょ?
追放系ラノベの主人公になんてなってたまるかい。




