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第四話 サークルオブライフ


バザー当日は雲ひとつない晴天となった。


例年以上に真夏日に近い中での開催となり朝の6時半には青年、中高生が集まりだし準備に余念が無かった。

中高生は女子が殆どでゾンビメイクを行い、楽しくお化け屋敷の準備スタッフ達を盛り上げていた。

ゲームコーナースタッフも人数が少ない中、射的、クイズ、ダンスゲームなどを手早く準備作業するのであった。


一通り準備が終わり、Midoriの号令でみんなが幼稚園の園庭に集められた。


青年達も中高生達も今日は忙しい中、準備から手伝ってくれてありがとう。そして例年になく盛り上げてくれ。最高の思い出作りをしよう。

円陣が組まれ、TKMが声を張り上げた。

松が峰青年会中高生一同力を合わせて頑張るぞ!

おおおおーーー!!

みんなもTKMに負けないくらいに大声で叫んだ。


いよいよバザーが始まった。

ゲームコーナーは例年人気があり、開始当初から人で溢れていた。

そして人気を後押しするように今回は様々な催し物で大いに賑わいを見せていたのであった。


一方、お化け屋敷は始まったものの閑古鳥が鳴くか鳴かないかの瀬戸際だった。

パラパラと人が来るものの、飲食する為に前の方に集まるだけに留まっていた。

このままだと駄目だと思ったMidoriはKAZに声を掛けた。


マリア会館に行って、お化け屋敷のアナウンスを頼む。最高の奴をな。


任を受けたKAZはマリア会館へと向かった。

変な目で見られても構わないと思ったKAZはマイクを通して、本日は松が峰教会のバザーにお越しいただきありがとうございます。青年会と中高生会共同で幼稚園の方でお化け屋敷を開催しております。今までで1番怖い仕上がりになっておりますので、是非お越しください。

これが当たった。

海星の女子高生や周りのバザー参加者も列に並んでいた。


更にKAZはマリア会館へ行き追い討ちをかけた。

先程アナウンスしましたお化け屋敷ですが、怖すぎてリタイアされる方が続出しています。我こそはやってやるぞっという方是非お化け屋敷にお越しください。ただ夜は一人で寝られません。ご了承下さい。


お化け屋敷は人気コーナーの産声を上げた。

更にRinaの天才的なお化け役が功を奏し、参加者の恐怖の慄く絶叫が列に並ぶものの恐怖を掻き立てていた。


時間はあっという間に過ぎ、バザーも終了する運びとなった。


お化け役のメンバー達は昼食も取らずに最後まで頑張りをみせ、青年の奢りでカレーや焼きそばを食べていた。


信徒会長とバザー責任会長が、バザー参加者を集め各コーナーの収益金を発表する事になった。

次々と収益金が発表される中、自分達の番となった。

みんなは祈る様な思いで発表を聞きいった。

青年会中高生会共同ゲームコーナー、お化け屋敷は過去最高収益となりました。


周りから響めきが起きた。


中高生も青年達も歓喜の声を上げたのだった。


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