第二話 ビビディバビディブー
青年達はそれらしい活動をしないまま半年近く経とうとしていた。
ミサの終わりに信徒会長が前に立ち、
いよいよバザーが行われる事になりましたね。是非皆さんには前に進んで役職についてもらいたいです。ではバザーの実行委員長はこの方です。
と実行委員長になる方が信徒の前で紹介されたのであった。
解散を余儀なくされた青年会だったが特別申請として例年行われるお化け屋敷とゲームコーナーは中高生と共に活動しても良いと許可が下りたのだった。
かつての栄光を取り戻すべく中高生と青年達は立ち上がるのだった。
しかし中高生部屋兼青年会部屋は物置として様々な物が置かれ部屋として機能していなかった。
Midori先導の元、大掛かりな掃除を敢行し青年中高生で行いものの2時間半で半年前の部屋に戻ったのだった。
ホコリにまみれた写真を慎重に綺麗にすると青年、中高生の笑顔に溢れた部屋に変わったのだった。
綺麗になった部屋でバザーの打ち合わせを行う事になった。
とはいえまだまだ人数は前に比べたらごくごく僅かばかりだ。だが青年、中高生にとっては大きな一歩になった。
Midoriは清々しい笑顔で周りのみんなに目を配りこう言った。
俺達は今は反社会的なのかも知れない。だがいつの日か我々、松が峰青年会は新しく生まれ変わり、きっとこの部屋に戻りまた家族同様共に活動していくのだ。如何なる状況においても決して裏切らず、協力して支え合っていこう兄弟姉妹達よ。
小さくではあるが拍手は暫し続いたのであった。