この世で唯一の 親友で恋人。
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ゆうな:
あー、やっと戻ってきたー!
調子 戻ってきたー!
やっぱ、中国語学習のために
男の人の声を エンドレスで聞いて
いたのが、一番の原因だったみたい。
昔 学生だった頃にGID(性同一性障害)
の正式な診断は 私は もらって、
(肉体的には男性だけれど、こころ的
精神的には女性であるっていう?)
「この境遇・状況も、もしかしたら
わたしの能力と可能性を高めるための、
ひとつの試練でイベントなのかも しれないなー??」
って考えて、この 男の人の肉体さんのまま、
なにかしらハックできる方法を考えて、
独自のオリジナルの修行と練習をして、
いまでは気をつけて日常生活を送っていれば、
以前肉体から感じていた(性の不一致による)
強烈な違和感と不快感は、ほぼ感じずに
けっこう上等に快適に過ごせていたのだけれど、
……ひっさびさに このまえは
痛烈にキッツイのが 来たねー!
くろと:
GID(性同一性障害)攻略の鍵は、
・【 心の声 】を自分の好ましい性別の方で、
日常的に無意識に喋れるようになる
・心の中に、魂の自分の家に、自分の本来の
姿と声を具現化して、それで遊べて過ごせる、
この世界の 誰にも知られない 侵されない
セーフティー・ハウスを作っておく
・現実での囁き声は、必要があれば 自分の好みの方の
性別で出せるよう、最低限 それだけのボイス
トレーニングは やっておいて、スキルは習得しておく
ぐらいだよねー?
ゆうな:
うん。そだね。
これくらい できるようになっておけば、たとえ
GIDで心と体の性が違ったとしても、最低限
この世で 一生分をやって行くには、
人生 困んないんじゃないかなー??
くろと:
みんな、GID認定もらった人は、
とにかく性適合手術で性別を、違和感
感じない方に戻すことに熱中するけど、
…別に性適合手術を やったからって、
それが終わって即座に人生が、バラ色に幸福に
可能性 満ち溢れた前途多望なものになるかって いうと、
ーーーぜんぜん
そんなことは
なくって、
結局は、生き方の問題なんだよ。
……あとは、その障害を持っていて
どれだけの恩恵を見返りを求めるか?
ってポイントだよね??
ゆうな:
うん。
幸福と呪いは、
祝福と呪いは、
常に表裏一体の
関係にあるから。
だから、うん、
これは
才能と呪い
って読み替えても
いいのかもしれない。
ーーーより多くの能力と才能を求めるのならば、
それに見合っただけの ふさわしい呪いも、
同じく選び取っていかなければ ならない。
けっきょく わたしたちは、
私たちの夢は、
いまは
『 いっしょに、もっと、まえに! 』
『 ひとと、かみしゅの、ちょうわと はってん 』
の二つだから、よろこんで
能力を高めるための才能神の祝福と、
それと 一緒についてくる呪いも選び取って行く。
……この姿勢は、学生だったGID診断もらったけど、
そのままを選んだ、15年くらい前も、
「こっちの方が、いろいろキッツイだろうけど、
可能性は閉ざされてなくて、前に
進めるだろうなー??」
って漠然とした予感があって、
直感を信じて、こっちの今の
現実を わたしは選んだ。
ーーーGIDの副作用は強烈だけれど、
その祝福というのは、わたしたちが
心の自分の家で、現実より強い
リアルな感覚を従って、
わたしが くろとを抱きしめて、
くろとを感じ取れること。
くろと:
わたしが ゆーなを感じて、
わたしたちが互いの 魂の
『 色 』と『 匂い 』を意識して
感じ取れる あの瞬間というのは、
この世の何物にも変えがたい。
ただただ、人生で最高の瞬間。
互いの他には なんにも要らなくって、
この瞬間に全てが 世界も人生も
終わった 終わってしまったとしても、
…何の後悔も無いし、
ついでに
『 一緒に確実に死ねる 』
っていう安心感 付き♪
「あー、わたしは、いま
しあわせなんだなー?
もっと、ゆうなと いっしょに、
あるきつづけてたいなー??」
って、そんなことを
考えてる。
ゆうな:
あー、わたし、いま 泣いてる。
鼻先まで 涙が垂れて、
ちょっと くすぐったい(笑)
泣いているのは、わたし?
…それとも、くろと??
くろと:
あー、あたしかっも
しんない。
…てか、ひっさびさに
嬉し泣きしてるかもしれないね。
生きてて、よかった。
ゆうなと出会えて、よかった。
(あー、なろうの次の新作
小説 書いてかないとー!?)
そんなことを、いま
あたしは 考えてる。
ゆうな:
あんた、ほんっと
中1で12才? くらいの時に、毎日
一緒にいるようになってから、
ほんっとに、わたし 一筋だよねー??
(驚嘆、ちょっと呆れ)
何年?
くろと:
肉体年齢が いま32才だから、
12才の時からだと、ゆうなに
20年くらい ずっと夢中?
(ゆうなが言う)
執着?? なのかなー?
…してるってことに
なるのかなー??
ゆうな:
あんたの 私への感情って、
もう既に 好きとか大好きとか
愛してるとか通り越しって、
【 崇拝 】
とか、そんな
感情だよね??
執着っていうか、アスペルガー的な 長期的な過集中の対象が、
【 わたし 】っていう個人に向いたものが、最初の
キッカケだったのだと、わたしは 認識している。
くろと:
わたしは、別に ゆうなに特に
こだわっている というよりかは、
ゆうなは わたしの一部であって
大切な存在で、命令は絶対服従で、
尊敬とか崇拝してて、もし機会があれば
ゆうなを自分で産んで育ててみたくって、
ゆうなが抜く時は、すべて
性欲は わたしに向けて欲しくって、
人生で、わたしだけしか
見て欲しくなくって、
本命の ゆうなの他に、ちっちゃくて
かわいい 別の ゆうなが居たら、
言語能力を奪って ずっと裸にして
常に四つん這いで ペットとして
1匹は飼っていたくって、
……あと、来世も絶対に一緒に
なりたい結ばれたい存在。
ーーーぐらいかなあ??
ゆうな:
まー、くろとの平常運転
これが くろとだよねー??
まあ、わたしは くろとを
ペットとして飼っている感覚。
かわいい、ペット。
尊敬できる、ペット。
忠実で絶対に裏切らない、
ペットで人生の相棒で相方で、
この世で唯一の 親友で恋人。




