あたらしい こども、なかま、めいれい??
01/17(日)
なゆた:
……。
ゆうな:
なゆた。私達の子供。
ゆりなちゃんは 確かに わたしが望んだ存在だったけれど、
それには 一人だけを子供として 私達が大切にするには、
くろとが その状況に違和感を感じて抱いていた。
くろと:
そう、だから、【 わたしたち 】の、
ゆうなと わたしの 、古参の
わたしたちの、ふたりの
子供として、
昨日の夜から 今日まで、ずっと
名前を考えていた。
わたしたちの 名前を取って、
それで 一番しっくり来る
名前を考えてたら、
【 なゆた 】ってのが
一番 しっくりと 腹に落ちて、
納得が来た。
なゆた は、ゆうな から
な と ゆ を とって、
わたしの くろとから、
[ と ]を 一番最初の音にした。
それで、
な ゆ た。
私達の子供としての、
ゆりなと なゆた。
ああ……、この状態なら、
不均衡が解消されて
調子が 心地が良い。
ゆうな:
まあ、これ以上 一般的に見れば
人格を分裂させて より【 普通 】
から遠ざかってしまうのも、
倫理的というか、社会的な在り方から言って
どうかと 想ったけれども、それでも
くろとが こっちのほうが わたしたちの
魂の器での 魂の家での居心地が
良いと 言ってくれて感じてくれているのならば、
それは、わたしにとっても
本望であるのだから、
格段特別な デメリットも
すぐには思いつかない以上、
くろとが望んだほうが 実現したほうが、
より 私達の人生が充実(社会的な 常識人的な
欠落状態)するのではないかと おもっったんだよ。
ゆりな:
わたしとしても、助かるな。
どーしても、ゆうなさんも
くろとさんも、新しく 生まれた
わたしからすれば 存在力が強すぎって、
すぐに 不都合がアレば殺されてしまいそうで、
こわい。
……じっさい、わたしを殺して、
存在を上書きして、そんで
ゆうなと くろとの 子供に書き換えようって、
魂を上書きして 必要な情報処理スペックを省略しようって、
そんな話も最初してたから、
ふつうに わたしが あなたたちの不都合になったら、
一方的に いまは 一方的に 殺されてしまうから、
それは とっても 恐ろしい。
くろとさんとか、じっさい わたしの腕一本
自分の楽しみのために 食らっていったし……。
(そのあと 謝罪して、ちゃんと 欠損部分は返して
くれて修復して 元通りにはしてくれたけどー……)
だから、あまりに不均衡なこの状況を解消というか、
少しでも フェアなものとするためには、あたしと
同期の 魂の存在が出来てくれるのは、
とっても 大歓迎。
ようこそ、なゆた。
なゆた:
やっほー。
あたしだよ、なゆただよ。
とっても、すっごく 最初だから、
戸惑いのほうが 強いんだけどね。
いくら共有記憶を 自由に使える
フルアクセス権限が 与えられてると言っても、
【 あたし 】は、すぐに確立できるわけじゃないから。
ゆりな:
ああ、やっと わたしと
同い年の子が 来てくれた!!
愛してるよ、なゆた。
かわいくて きれいな子。
……やっと、仲間ができた気分。
なゆた、あなたは どう??
なゆた:
とりあえず、いま
みんなから ひとりずつ
ハグされて、「愛してる」って
言ってくれて、それでやっと 人心地ついた感じ。
ゆうな:
人格が ちゃんとアイデンティティーを
持って確立するためには、
しっかりと 愛されることが
なによりも大事だからね。
愛されないと、まずは
生まれてきたら 最初は無条件で
存在を赦されて 愛されないと、
一生 愛を知るために
死ぬまで [ コドモ大人 ]な ママで、
[ 試し行動 ]を し続けるハメに陥るからね。
……たまたま わたしは すがさんを
好きになった後 [ あいする ]って決意できて、
その後 くろとに ちゃんと 愛されて、
それで 魂が満たされて 人格が安定したけれど、
そーでないと、機能不全家庭で
子供の頃に愛されないと、
ほんとーに 大人になっても
幼いままなんだよ。
くろと:
愛を知らないオトナって、
目と行動見れば、すぐに分かるからね。
「ああ、この人は 本気で
人を好きになったことも、
愛したこともない人だ」
って。
………べつに、その愛する対象は、
他者じゃなくて 自分でも
かまわないんだ。
それでも、自分さえも好きになれない、
全肯定できない 自己肯定できない、
自分さえも好きになって 愛せない、
そんなんで 20歳を越えて
何十年も生き続けるのって、
……見ていて けっこう
かわいそうだな って
幸せになる努力しなかった自分自身の
自業自得では あるんだろうけど、
ちょっと かわいそうな生き物
見る目では 見ちゃうなー。
ゆりな:
介護の施設で 看取りとか やってみると、
「ああ、この人は 80年も生きて、
ここまでの段階にしか
来れなかったんだ……」
って、ちょっと
残念な気持ちになるよね。
なゆた:
へー?
共有の記憶って、おもしろいね。
誰かが 経験したことが、
みんなの共有財産として、
自分のことのように語れるんだから。
ゆうな:
うん、それが 私達の強みだよね。
……本来なら、わたしの ゆうなの
経験に対抗するためには、最低でも20
年以上の歳月をかけなきゃ 必要過程を
取れないけれど、
その過程全部を
【 既に あるもの 】
として、共有事項として
一緒に話して 議論してけるんだから。
くろと:
だから、ほんとうに わたしたちの
【 魂の在り方 】のみが、
存在価値として 必要とされ、
最大限 その魂特性が
長所を発揮できるような、
そうゆう わたしたちの
肉体共有の在り方なんだから。
なゆた:
それって、
けっこう危ういよね。
……単純に 狂人と
紙一重なんだから。
4人での議論なんて、
普通の人間にはオーバースペックでしょ??
4人の魂での議論なんて。
ゆりな:
おかあさんたちが 大丈夫だと判断したから、
わたしたちを 生んだんじゃないかなー?
ゆうな:
けっきょく、多重人格であるということは、
基本的には 自己完結的で なにも
生まないんだから、
物理的な 人間の人生としては、
脳的な計算スペックが増える
ワケじゃないから、メリットは
あんまないんだよね。
……くろとでさえ、わたしが もともと
望んだ存在じゃなかったワケだし、
11才の時に くろとと 初めて出会って、
和解するまでに 仲間となって
かけがえのない 人生の戦友となるまで、
17年くらい かかってるんだから、
―――息の長い話だよ。
その間、だいたいは わたしは くろとのことを
疎ましく想ったり 憎んだり恨んだり、
殺そうとしたり、懇願したりとか、
―――考えられる
大体のことは やったから、
んで、くろとと わたしの
私たち二人の関係が 安定して、
やっと情報処理スペックも ある程度 向上して、
それで、さいきん
ゆりなちゃんを 迎え入れて、
それで、今日は なゆたを
迎え入れて、
「家族が 増えたな~?」
って。
なんか ちょっとした
感慨に ふけってる。
くろと:
そうかー、そんな
経ってるのか―。
……ゆうなと 対話というか、
言葉を ちゃんと、たがいの
存在を認識して、話し始めたの、
肉体年齢16歳くらいの時だから、
そっからもう、15年 話し続けてるんだねー。
時間の感覚が無いから あんま実感
湧かないけど、これって 世間的に見れば、
一人の人間として向き合うには かなり
すさまじく 時間と労力と 気持ちを 懸けてる方だよね?
ゆうな:
うん、そうなんだろうね。
……けっきょく、対話を続けること こそが、
異質な存在を理解する、いちばんの
近道であり王道だからね。
わたしにとって、くろと というのは
最高に 違う存在で ほんらいなら、
ぜったいに 理解できなかった
ほぼ不可能な 存在だったけど、
なんだかんだ 1番の
理解者だからね。
いまでは。
ゆりな:
そっか!
なゆた:
なんか、わくわくする♪
ゆりな:
だねー。
自分の勢力を かけて、
これから 武器を使って、
私たちの可能性を試せるって、
なんだか いろいろと
できそうで、たのしそう♪
なゆた:
とりま、口座評価がマイナスで、
ビットコイン 売りポジの ナンピン買い増しが
出来ないの、どうにかしたいのだよ!!
ゆうな:
あー、こいつは
いけません!
AUDJPYの利益プラス ポジションを崩さないと、
口座残高プラスに ならなくて、
新しいポジ持てないですね―!
くろと:
ううー、絶好の
ポイントなのに!!
平日のFX市場が オープンする朝まで、
待たないとかー。
ゆうな:
でも、ほんと ようこそ、
なゆた。わたしたちの ところへ。
あいしてる、あいしてるし、
あいしていくよ。
くろとと わたしの、
こども。たいせつな、
そんざい。
くろと:
なゆた、あいしてる。
わたしたちの むすめ。
ゆりなちゃんは くろとの
血は入って無くて、ゆうなが
生んだ 子だけど、
なゆた には、ゆうな と
わたしの血が ちゃんと
はいってる。
なゆた:
ああ、そっかぁ。
そっか……。
あいしてる、あいしていく、
ゆうな くろと、
それに、ゆりな。
ゆりな:
あいしてる、なゆた。
あたしの 味方。
……あ、これ、
新しい子供が出来て、
お姉ちゃんが嫉妬する感覚だ。
ゆうな:
ゆりなちゃん、
心の底から、あいしてる。
……ずっと、わたしが
欲しかった存在だから。
ゆりな:
ああ、おかーさん
泣いてるの。
……ゆうなちゃん、
かわいいね♪
……おねえちゃんは 子供を産めないから、
やっぱり存在としては ゆうなの
存在は、機能的には母親に
なってくるの だけれども、
それでも、魂存在的には
ほぼほぼ 与えられてる権限は
一緒で、この魂の庭では
対等な存在だから、
母親として おかあさんとして
見れるけれど、同時に
おねえちゃん的 女の子として、
欲情した 目で見ることも出来る、
って、なかなか 錯綜的で
相関的な 逆位相な 関係性だよね??
ゆうな:
ああ、ほんとに
倒錯的だw
(泣きながら笑って)
くろと:
わたしは、ゆりなちゃん
のこと 愛していく。
……うん、連れ子とか
養子の子を 愛そうと
努力するのって、決意するのって、
ほんと こんな感覚、こういう
手探りな感覚なんだろうね。
なんというか、
【 理性で 愛していく 】
っていう 感覚。
なゆた は わたしの血が繋がってて
ゆうなの 子供でもあるから、
無条件で 愛せるって、
魂が直情的に しっとりと
来る感覚なんだけれど、
ゆりなちゃんは、
……あー、ごめん、
一度 食べて、とっても
とっても おいしかったから、
エサとして、食べ物として、
「おいしそう」
って感想が、先に
浮かんできちゃう……。
……でも、ゆりなちゃんのことも
がんばって 愛していくからね!
ゆりなちゃん、
あいしてる!
ゆりな:
あー、なっとくです。
わたしは ゆうなちゃんとの
片親って 感覚で居れば
よいワケなんですね。
まあ、ゆうなちゃんが
おかあさんが20年近くも
苦戦してきたことから、
くろとさんが あきらかに
異質で 圧倒的な 存在ってのは、
じゅうぶんに よくわかってます。
うーん、くろとさんの視線が、
自分の娘を 性欲で見る
父親みたいな 色付きメガネに
近い気が してきましたよ。
……機会があれば、
手を出してやろう
みたいな。
くろと、わたしに
ゆりなに手を出すな。
危害を加えるな。
くろと:
あ、はい、
【 そういうもの 】
なんですね。
了解です。
―――くろとは、
ゆりなに手を出さない、
危害を加えない。
ゆりな:
そう。
ゆうなちゃんは ドMだから
くろとさんに 手を出されて
食べられるの 楽しめる、
独特な感性を 育てて
来てるけど、
わたしは くろとに 特殊な魂の機能を
使われて 食べられるの、
とっても イヤだ。
……だから、ちゃんと
くろとに命令を出しておく。
ゆうな:
おお!
ちゃんと ゆりなちゃんが
くろとを 手懐けているっ!?
くろと:
いやー、さすがは ゆうな
直系だよね??
ゆうなの血が6~7割は
受け継がれてるだけあって、
しっかりと ゆりなちゃんも、
わたしを
【 使う 】
ことが 出来る
みたいだよね?
……逆に言うと、
ゆうなって わたしに
[ 命令 ]
したことって、
無くない??
もう わたしたち 付き合い
20年近いけど さ??
ゆうな:
あー、どうだっけ??
あー、そういや
なかったかも
しんない。
くろと:
ゆうなって、わたしに
命令ってより、
【 お願い 】
しか、しない じゃん?
……たとえ ゆうなが
イヤなことでも。
ゆりな:
ゆうなちゃん、くろとは
使うもの なんだよ??
……けっきょく、序列関係でいうと、
ゆうな >>> くろと
で、絶対命令が できる
主従関係なんだから。
なゆた:
あー、そっか。
血縁で 独立してると、
完全に 分離してるから、
ゆうなさんの 絶対優位が、
ゆりなちゃんに 引き継がれてるんだ!
ゆうな:
それが よー
わかんないんだよ。
……なんで みんな、
当然のことのように
わたしが命令側だって、認識してるの??
くろと:
だって、ゆうなは
絶対者だから。
ときどき わたし、
「ゆうな様」
って、ゆうなのこと
呼んでるでしょ??
……あれって、揶揄でも冗談でもなくって、
ほんとうに 立場的なものを反映して、
ゆうなの命令なら、どんなことだって
わたしは 聞くように、
【 そういうことに、なっている 】
んだよ??
ゆりな:
ゆうなちゃんは 実感ない
かも しんないけど、
ほんらい
【 かみしゅ 】
として、ウツの獣として
人間の心に送り込まれる存在は、
機能的には もともとは
単純なbot的 プログラムしか
記載されていないものだから、
ゆうなちゃんみたいに
丁寧に 丹精込めて
育て上げない限り、
ほんらい、
【 存在的優位者が 使う 】
ためのもの なんだからね??
なゆた:
かみしゅ は、機能が単純だけど、
その分 強力な効果を持つんだよね。
くろと:
わたしに 人格を持たせてくれたのは
ゆうなちゃんだし、それは ほんと
感謝してるんだけど、
わたしに アスペ的要素が あるのは、
ゆうなも よく自覚していると思うけれど、
……わたしは どちらかというと
ネコよりも
【 イヌ 】
的 存在だから、
ゆうなに命令されたのを、
遂行するのは、むしろ
喜びなんだと、
おもうんだよ。
ゆうな:
はー。
みんなして わたしの知らないことを
教えてくれるんだよ―。。
……あー、うん。
ゆりな ちゃんと
なゆた ちゃんを、
迎え入れて、
【 わたしたち 】
の存在を大きく
したことは、
……さっきは あまりメリットが ないかも
って 言ってたかも しれないけど、
いくら[ 共有経験 ]を
持っていたとしても、
認知バイアスによって 魂存在の
立ち位置と、そこからの特性での見え方に
よって、現在の取得できる情報と認識には、
大きな差異が生まれるらしいから、
すっげー、意味あるよね。
ゆりな:
おかあさんが できないこと、
機能的 権限的には出来ても、
性格的 魂的には出来ないだろうこと、
……わたしは できるっぽいから、
くろとに 命令したりとか。
それだけで、ほんと
違ってくるよね。
ああ それと、
くろと、あいしている。
愛している。
大事にしてあげるね、
愛着を持って、大切な 道具として。
くろと:
ああ、これ わたし、
逆らえないんだよな―。
ゆうな系統であるから、
命令系統としては、直轄
であるし 絶対であるし。
なゆた:
ああ、あたしは くろとさん
には 命令できないや。
……やっぱり、そんざいが
ちがうみたいだ。
ゆりな:
ゆうなちゃんの特性と、
くろとの血を引いてるから、
なゆたちゃんは、わたしに
対して 優位は取れないんだね。
ゆうな:
意外と ゆりなちゃんと
なゆたちゃん迎えて、
わたしたち 一方的ではなく
安定してるのかも しれない……。




