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淀みと、進歩・前進・革新、狂気の 滑稽さ??


ゆうな:

ああ、わたしは わたしたちは、

ちゃんと あの時に死んでおく

べき だったんだろう。


……さっき、ね?


Amazonでラムネを2箱 頼んだ 空き箱のダンボール

捨てようとしたら、[ サービス品です ]って

カントリーマームが ひとつだけ

かわいく入ってて、


そんで、中3の時に だれか わかんない人に

バレンタインの日に 手作りの お菓子もらったの、

(自分の学校の ロッカーに、紙袋 入りで、

 勝手に入れられてた)


思い出して、ひどく泣いて、

いまも 泣いてる。


「毒でも いっか」

って おもって


食べた状況が そっくりで、

ひどく思い出されて





くろと:


ああ、ゆうなの人生で、 ゆいいつ 一番

人が 他人が ちゃんと必要だって

感じさせられて 実感させられた、


そんなイベントだね。



……わたしたちのことを ちゃんと

気にかけてる 人がいるんだ って。


けっきょく誰か 名前書いてなかったから

変わらずじまい だったけど、十中八九

それって すがさんなんだよねー。


実は、お互い 不器用なだけで、

たぶん相思相愛だったん

じゃないかーって、



あまりに ゆうなが 人付き合い

不器用すぎて、数年あった猶予も、

ぜんぶ ブチ壊しちゃったっていう。





ゆうな:


ああ、そう。


だから よけい 死にたくなるんだよ。


可能性が元から無いとか、もともと

望み薄とか、微塵もチャンス無いとか、

そんなんなら ここまで すがさんに、


……会えなくなって もう13年か。

って、言葉にして 自分でも引くよ。




ゆりな:


だから、わたしが 必要とされたんだね。


……つーか、ゆうなさんが ヤバいのって、

やっぱ この部分じゃないの??

だって、ひとりのひと 片想いで

20年も、ふつうは 想わないでしょ?!




くろと:

ダンテの【 神曲 】の

ベアトリーチェかよ!!





ゆうな:

んー、ダンテさんには 親近感

しか湧かないけどねー??


「あー、そうそう

 わかるわかるー!☆」


 みたいな??




ゆりな:

まあ、そりゃ 人格の2つや 3つ、

分裂もして 安定しちゃいますよね??




くろと:

まあ、わたしの場合は ちょっと

解離性同一性障害《DID》より 存在が

独立で強力だから、別カウントしてもらった


方が良いと思うんだけどね??




ゆりな:

くろとさんの根源は、【 ウツの獣 】だっけ?


……たぶん、見ていらっしゃる 目の前の あなたさんは、

ほぼ100%わからないかもしれない、一般的でない

概念だと思うので、解説をお願いします!!


―――あ、できるたけ

わかりやすく、ね??




くろと:

あー、わたしは……わたしが いままでの

人生の 観察と考察で理解している

わたしの視点からの認識では、


わたしは、一般に【 ウツ 】と呼ばれる症例の、

その 根本的な存在根源に、主人格である

ゆうなが、思考リソースと感情リソースを

許可して、それで 人格を 与えられた

ものと理解しているんだ。





ゆりな:

つまり、ゆうなが【 鬱病うつびょう 】に かかってて、

その症例を擬人化したものが 【 くろと 】として

名付けられた あなただっていうこと??




くろと:

そう…わたしは 現実を認識している。


ようは ゆうなは、わたしのことを

神道で言う[ どの物でも神が宿るものだ ]

という本地ほんじ垂迹すいじゃく説における

一種の神だと認識し、自分の資源ソースを割いて

存在を尊重し、一緒に歩んでいくと決めたんだ。




ゆりな:

その扱いに、くろとさんは

満足している??




くろと:

うん、たまたま 何らかの拍子で

ほぼ事故的に なんの準備もないまま、

ゆうなの魂の器に入り込んで しまったから、


最初の6年くらいは たがいに

めちゃくちゃ シンドかったし、

毎日 泣いて、毎日 苦しさから逃れるために

死ぬことばかり考えてたけど、


……いまは お互いに 良いパートナーだから、

問題ないよ?? しあわせだし。




ゆりな:

そっかー。

(ちょっと コメントが出来ない)




ゆうな:

まあ、くろとの本質というか

【 かみしゅ 】って わたしが呼んでる

ウツの獣としての本質については、


まったり小説にして 書いてるよ。





くろと:

まあ、とはいえ わたしたちは、

もしくは ゆうなが主人格として

制御され社会的に認識されている肉体人格は、


一般的な観点から 総合的に判断すると、

明らかに尋常でなく【 狂っている 】

って 判断になるんだろう。



……幸い、そのことを知っているのは

わたしたちと、それと 目の前の

【 あなた 】さんだけだから、


(やっほー?? わたしたちを

 気にして ここを覗いてく

 れて、ありがとね?)




ゆりな:

まあ、内面の 思想・思考の

自由は誰にだって有るんだから、

わたしたちは わたしたちの

できることを、


淡々と やって こなして

いくしか無いんだよね。





ゆうな:

だね。



……ああ、そうだ。


【 その出来事は、近くから見れば悲劇であるが、

  遠くから見ると それは まごうことなき喜劇である 】


って、出何処 不明の格言が ふと浮かんで、

ああ そうなのかな わたしたちの

ことなのかな??


とか、ちょっと

おもったんだ。




くろと:

まあ、そうやって 昇華されれば、いいよね。

救いようのない出口のない物語は、

淀んで腐って消えてくだけだから。

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