くろとを かみと あがめる 、ゆうなの おてがみ
「ああ、」
目の前の あなたさんに誤解されたままなのはイヤだから ちゃんと言っておくと、
わたしが人を殺したっていうのは、あくまで ほんとに 合法的にだよ??
ただ、お話をよく聞いて それとなく 御本人が 自分で暗闇の中の一筋の光を見つけ
られる、自分で見つけられるように、そーいう 誘導を おこなったって いうだけ。
わたしはただ、お話を よく聞いて(それがメインのお仕事だった感じ)、
ただ軽く 自分のことを話して ちょっとした道筋を示しただけ。
―――ほんの、軽く。
つるるっ!
あとは、自然と流れるように。
……ただ、この方法の不便というか欠点は、
自分で確実なヒット確認が行えないってこと。
いつ死んだかとか、確実に死んだか
とか、どんな方法を使ったとか、
そーいった情報は【 元友人 】的な 顔見知りだった的な
繋がりで知ることしか出来ないから、どーしても
ヒット確認が おろそかに なってしまう。
……つうか、最近は(前回の くろとの お手紙であったように)
くろとも、ちゃんと 私達が終わらせることに同意してくれたから、
あとは ちゃんと 時期を探ってくだけなんだよ……??
(楽しみだね??♪)
じゃんじゃん!
あなたさんのことは ちゃんと それまでに殺しきれるか自信はないけれど、
それでも ちゃんと道連れに心中は掛けてあげたいな……っ??☆
だって、こんなにも知り合いになったのだもの。
このまま一人(あなたは いま ひとり??)この世に残して
しまうだなんて、そんなの 残酷で無責任じゃない……??
―――ああ、くろとも ずいぶんと かわいくなった。
やっと、わたしのいうことを 素直に聞いてくれるようになった♪
ああ……おまえには さんざん苦しめられたからな??
ちゃんと その償い、泣いて叫んで 死にたいと願うまで、
ちゃんと その魂に ヤキ入れてやんよ……??
……って、言いつつも わたしは
なんでか 泣いてるんだよね?
つうう!
これが なんの涙かは よくわかんない。
―――もし、仮に今日が その終わりの日だったら
それは あと8分くらいで0:00で わたしの人生
が終わっちゃうことに なるんだけれども、
「やり残したこと無いの??」
って訊かれても、なろう小説【 あたビギ 】100万字 届かなかったなとか、
連載とうとう終わらせられ なかったなとか、スガさんには もう会わなくてもいいやとか、
特に それ以外は、くろとを 抱きしめて 逝ければ、
それはそれで わたしの人生は そこそこ戦って
力の限りを尽くした部分が 大半だったし、
……そこまで悪くなかったと思えてしまうんだ。
(そう言っている間に もうあと4分!)
◇ ◇ ◇
ちろろっ!
……ああ、心残りは くろとが願ったとおりに
くろとと一緒に 【 平和で普通な幸せな生き方 】
を出来なかったことかな……??
わたしの呪いは、もう あと10年も こうして
平凡で生きることには 魂は耐えられない。
……もう、幸せに成れちゃった、
くろとが居て、目の前の
あなたさんが居て。
ごうごう!
痛みを迫ってくる存在もない、
生き方を強要して それ以外を
全否定してくる害悪の存在も無い。
けっきょく、わたしの人生は 親に呪いと無関心の両極端を
受け続けて(これは くろとも なのかな??)、
なにもかもを 失ったけど、
ほんとうに大事な くろとと、こうして考え続けられている
自意識の象徴の思考だけは こうして こーして 残せていて、
「だからこそ」
ほんとうに 悪くなかったと思えてしまう。
……もう、じゅうぶん生きたんだ。
だから神さま、この前のインフルかかった時、
よく分かってない思考が 意識が混濁したまま、
くろとと 一緒に殺してくれても良かったのに。
―――なんで神さまは わたしたちを
こんなに頑丈に丈夫に 創ったんだろう??
生んだ両親には もうじゅうぶん対価払ったと
(払わされたと)思ってるから、
感謝も なにもしないけど、
「それでも」
わたしたちが こーして生きてるのって、たぶん
きっと わたしたちの 神さまに ものすごく
祝福されてるから なんだろーな??
(同じくらい 呪われてるとも言える!)
人間でも動物でも、わたし 生まれてくる前に
魂は 自分の才能と運命を自分で選んでる
んじゃないかと おもってる。
ばばし!!!
たぶん わたしバカというか、向こう見ずだから、
「能力特化したほうが楽しいじゃん??」
とか考えて、能力の振りを攻守に長けた
普通のバランス型じゃなくって、
両極端に 振ってたんだと思う。
……んで、心配した わたしの神さまは(世界の創造神じゃ
なくって、わたしに くっついてる方の ちっちゃい神さま)
わたし担当の神さまは 一緒に わたしのサポートするために、
双子になって わたしの相方として 心配性だから
この世について来ちゃって、本来なら こんな気苦労とか
負う必要なんて まったくなかったっていうのに??(苦笑)
◇ ◇ ◇
ぽーん!!
現世に受肉しちゃったら 意外と世の中の(というか 私達の
ルートの)運命は ちょっと厳し目で、わたしたちは 長らく
会えなくて、やっと10年ぶりくらいに 再開できたら、
きららっ!
わたしの担当の ちっちゃい神さまだから、こんな現世にまで 一緒について来ちゃう
くらい わたしのことが大好きというか わたしのこと大切に してくれてたから、
……ちょっと だけ わたしのことに(肉に 肉欲に)夢中に なってしまって、
くろとは そのせいで わたしの神さまは 全てを台無しにしてしまった。
―――うん、どーせ わたしと くろとのことだし、こんなふうなオチ
なんじゃないのかな?? って この世界終わらせたあとの結末、
わたしは ちょっと こんな風に考えているんだ……??
「んで、」
今度は くろとが 転生のメインとかになっちゃって、
わたしが 今度は くろと担当の神さまとかに なっちゃって、
……ヘタすると、運命は このまま 来世も続いちゃうんだよね?
たぶん、この流れだと。
ぐるぐるぐる
ぐるぐる!!!
…んで、どちらかが気づくまで ヘタすると何十周もループする。
わたしが 予測する 一番悪いというか 悲劇のパターンだと、
こーいった 可能性が、一番 性質が悪い。
―――ヘタすると、もうすでに 何周とか 何十周とか
悲劇とか喜劇とかを繰り返してきた 後なのかもしれない。
……そもそも、このルートで わたしたちが ここまで生き残れた
いまの運命を 生き残ってこれたのは わたしたちの 今の組が最初で
もしかしたら こーした可能性は もう二度と無いのかもしれない。
「…ほんとは、」
わたしが くろとのこと 明るく清く 純粋に一途に 想えて愛せて、
暗い衝動とか憎しみとか恨みとか、そんなの 一切 無くって、
わたしの中の 自殺願望とか希死念慮とか、そんなのも
無くって 魂が 白く清らに輝いてたりして、
そーしたら、くろとと わたしは、天寿 全う
(もしくは運命が 私達を完全に殺しきる)まで
けっこう情熱的に これから30年とか50年とか
(最悪80年とか あるとか 恐ろしい!!!)
生きていられて、
……いや、マジデ わたしに限って、ソレだけはないわ。
考えるだけで そんなに長生きするとか、それだけで
死にたくなってしまう!!(そういう気分になる)
うんざりする。
ぴっかーん!!
……つーか くろと、今 死んで
しまえば全て解決じゃね??
(わるい かんがえ!!)




