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どうか
13.大切なモノを作る
「貴方にとって大切なモノは何ですか?」
突如目の前に現れた少女は言った。
「思い浮かばないでしょう?」
僕は図星を突かれて黙ったまま。しかし彼女は微笑んで、
「だから貴方にとっての大切なモノを、私は作りに来たんです」
そう言った彼女は、僕に大切なモノが出来ると、何も言わず成仏していった。
14.大切なモノを護る
ただ、大切なモノを護りたいだけだった。それだけだったんだ。
なのに。
「なんで、こんな、こと……」
彼女は目から涙を溢れさせ、ある種責めるような目を僕に向けた。僕が護りたかったのは、紛れもなく目の前の彼女の筈だったのに。
——彼女にとっての大切なモノを壊した僕は、結局彼女を護れなかった。