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好き。
5.世界を滅ぼす元凶
初めて、ヒトの形をしたヒトでないモノに出逢った。
「君はなんていう名前なの？」
屈みこんで聞いてみると、パチパチと目を瞬かせた少年は、元気よく笑った。
「アクマ！」
その名に似合わない可愛らしい姿に苦笑しながら、頭を撫でる。
後に世界を滅ぼしてしまう彼を育てたのは、紛れもないこの私だった。
6.欲
君の全部が知りたい。
今何をしてるのか何を思っているのかこれまで何を経験してきたのかこれから何をしようとしているのか好きな人嫌いな人どうでもいい人何が好きで何が嫌いでそれはどうしてなんできっかけは何なの他にも全部全部、でも。
「詮索されるの嫌い」
その一言で君は、私を突き放すんだ。
