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見られますように。
25.好きと依存
何度眠れない夜を過ごしただろうか。
彼の身が安全なのか。なんでLINEの返信が来ないのか。
ただ只管に気になって、ずっと、待っていた。
息苦しい時間に耐えて、ぽろんと通知の音が鳴った時には、ホッと息がしやすくなった。
それが彼にとっては負担だったのだろうか。
今の私に、その答えを聞く術はない。
26.自立
秋も深まる頃、ふと、春の桜を思い出した。
あの桜に誓った想いを、今の私は忘れていないか。
時間が経って、当時の想いが薄れてきてしまっていたことを自覚する。
その程度の気持ちだったのかと、自分自身を叱咤した。
——親愛なる貴方へ。
私は今後、1人でも生きていられる人間になるよ。
だから、どうか、