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誕生

――憂鬱だなぁ。そう思った。いつもの事だ。


理由はある。僕は普通ではないからだ。


「尋常性乾癬」皆は聞いたことがあるだろうか?


皮膚の更新が異常に速くなる、というかその状態のこと指す病名だ。


僕はそれを生まれた時から患っている。おかげで僕は普通に暮らしたことは一度も無い。皆のように学校に行ったこともなければ、まして友達など、出来るはずもない。


この病気はタンパク質を異常に必要とするので沢山たべなければならないが、体はずる剥けなので傷口にしみる。一応身体中包帯で巻かれているが、皮膚というか垢が酷すぎてすぐにダメになる。


もう毎日が地獄だ。


でも、生きなければならない。これは使命だ。死ぬことは僕をここまで育ててくれた親に本当に申し訳ない。

僕の包帯を逐一すぐに替えてくれて、僕が痛みで眠れない時はずっと傍にいて励ましてくれた。

死ぬのだけは何としても防がなければならない。頑張るんだ!自分!

「ジジジジジ...」


なんだ?


「ゴゥン...ゴゥン...ギギィイイイ...」


「バリバリザァアアアア!!!」


どうしたんだ!


空がおかしいぞ!


病院も騒がしくなり始めた!


「ゴゴゴゴ...」

「ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!」


じ、地震だ!


どうしよう逃げなくちゃ!


でも、何処へ...?


僕はほぼ寝たきりの生活だから筋肉が皆無だ。傷もひどい。


どうすれば、どうすればいいんだ...!


ガッシャアアアアアン!!!


うわぁああああああ!!!!


もうここまでなのか...


酷いもんだったな、僕の人生...

来世は運気が良く生まれますように!


せめて!最後に外に出よう!


ぐっ...傷が痛い!痛い!


あああああ!!!


気をしっかり持て!


...まだ痛いが少し落ち着いた。


アドレナリンが出ているからかな?


でも...ああ...外に...出られたんだ...僕...!


人々はもうパニックだ。


しかしそんな事を気にもとめずに僕は辺りを歩き回り、ほぼ初めて外に出られた事に感動を覚えていた。


あっ...


ドサッ


...流石に無理をし過ぎちゃったみたいだ。


少し眠いな...


「おや?こんな所に何故人が倒れているんでしょうね?」


「誰...?」


「さぁ、誰でしょうね?...おや?...ふむ......成程。君は助かりたいですか?」


「...助かるなら。」


「どんな形でも?」


「...なんでもいい...」


「だいぶ衰弱しているようですね...」


「...なんでもいい...!助けて...!」


「フフ...そんなに言われたらしょうがないですね。まぁ、その後は責任持てませんけどね!アハハ!」


「じゃあ!いきますよぉ!」


ドン!


何かが新たに体の中に入って来た...?


ドクン...!


ぐぅ...!


ドクンドクンドクン!!!


うぅううう!うわぁあああああ!!


体がバラバラになりそうな感覚。


今までの痛みとは全くの別物。


苦しい...!息が出来ない!


ああああああああああああ!!!!!


ドックン!――――――――――――


それから後の記憶は無い。


――――――――――――


「...終わりましたか...これは!?...かなりの逸材やも知れませんねぇ...私に余裕があればそのまま連れていくのですがね、今は暇では無いので。これだけの能力があれば、1人で暮らすことも朝飯間ですね。それではまた...会いましょう...」


――――――――――


目が覚めた。なんだろう?いい寝覚めだな...それに体が楽だ?どういう事だろう?


起き上がろうとするとスムーズにことが運んだ。


身体を見回す。


あれ!?傷が、無い!


どこにも痛みが無い!無い!


無傷だと...!?


ジャンプも出来る!これは...楽しい!


あはは!これが夢にまでみた「健康」か...!凄いぞ!


僕は世界を駆け巡ることが楽しくて楽しくて今周りがどんなことになってるか、全く気付いてなかった。


レベルアップ!


<スキル「跳躍」を入手しました。>


<スキル「跳躍」のレベルがアップしました。>


レベルアップ!


<スキル「跳躍」のレベルがアップしました。>...


<スキル「跳躍」のレベルが限界に達しました。>


レベルアップ!


<スキル「縮地」を入手しました。>...


<スキル「縮地」のレベルが限界に達しました。>


レベルアップ!


<スキル「無拍子」を入手しました。>...


<スキル「無拍子」のレベルが限界に達しました。>


レベルアップ!


<スキル「移動術-剛-」を入手しました。これに「跳躍」「縮地」「無拍子」が統合されます。>


レベルアップ!


レベルアップ!...


――――――――――――


おお...夕暮れか...


気が付くともう夕暮れだった。


いやぁ!走ったなぁ!実に清々しい気持ちだ!激痛が走ったあの時はもう死んでやろうかと諦めかけたけど諦めなくて良かった!

あの人なんか変だったけどなかなかいい人だったみたいだな!


あれ?そう言えば...


ここ、どこだ?

自分の趣味をぶち撒けたいと思うので、

そういうの嫌いな方はご注意ください。

俺TUEEEE系で行きたいと思います。

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