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希望はそして隠された


 どう歩いてきたのか憶えていない。気付いたら倒れていた。執拗な足音が耳につく。奴隷商は自分の資産を逃さない。もう無理――生きることを諦め、少女は意識を手放した。



「爺さん。娘を渡せ」

 下卑た声を無視し老人は少女に目を向けた。これは珍しい、天使を久々に見た。

「構うな、ジジイは殺せ。だが商品は傷つけ――」

 言葉は途切れた。紅い雨が降る。刀の一振りそれだけで。騒音は消えた。

 やれやれと首を振りつつ老人は目を細めた。天使の血があれば元の世界に帰られる。ずっと探し求めていた。迷わず刀を振り上げ――



「起きたか。少し話をしようかの?」

 彼女の安堵した笑顔に目眩を憶えながら。孫と瓜二つ――またしても世界に希望を隠された。

第73回Twitter 300字SS参加作品。

テーマ「隠」でした。

文字数 300字ジャスト!



バックステージトーク

今回は、隠者とか隠れ家がキーワードとして自分の頭のなかをぐるんぐるん回っていて。

帰宅を望む召喚者と、命の恩人のためならその魂を捧げる無垢な天使と、ってのがわいてきて。

でも、300字のなかで全然それを表現できてなかったー。ぎゃふん、って感じです。

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