表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
80/99

不完全自動運転


「もう買い替えたほうが良いですよ」


  親切心からと分かっているので、笑って聞き流す。時代は自動運転革命時代である。すでに最高峰と言われたレベル5が当たり前のこの時代。レベル3車を愛用している物好きは、今や僕くらいだ。


「よかったの?」

 彼女はスピーカー越しに確認をする。それも今さらだ。10年前、君が殉職し――【脳】以外を失った時に決めたのだ。

 AIが音声ガイダンスをしてくれたのも、もう昔のこと。レベル3の君は世間一般で言うところの時代遅れなのだ。

 それこそ、今さらで。


「名探偵、事件が君を待っているだろ?」


 おどけた振りをしてアクセルを踏み込む。素直に愛してると言えたらいいのに、あの時から僕は臆病なままで。


Twitter300字SS参加作品

テーマ「運」でした。

ノベルアップ様換算で、299字でした。


車の相棒、AI、名探偵、そして恋人。最高の組み合わせじゃない?(笑)

今回もなんとか参加できてよかったです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ