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これは余っただけなんだ、本当なんだ


 これはたくさん作りすぎただけなんだ。何度目かの言葉を口にして。まるで自分に言い訳しているみたいで。彼と一緒にお昼ご飯を食べたい。それだけのことなのに、大人げなくはしゃいで――今になって、冷静になった。

 手作り弁当なんて、重たすぎるじゃないか。


「先輩?」

「あ、わ、わ」


 どうして、こういう時に限って、君は早く気付く!


「お弁当、あ、俺の分作ってくれたんですか!」


 大きな声を出すな、はずかしい。


「あ、作りすぎたから。余っただけ、それだけだ」


 周囲、微笑ましそうに笑うな。


「先輩の手作り、すげぇ嬉しい。一緒に食べましょう。ね?」

 君はそうやって、私が越えられない一線を飛び越えてくるから――キライなんだ。


Twitter300字SS第62回参加作品

テーマ「余る」でした。

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