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この時間だけ演じれば


 社交界なんて興味もないが、王家が主催するパーティーとなれば参加しない訳にもいかない。どうせ私みたいな女に声をかける紳士なんているはずが――。


「僕と一曲踊ってくれないかな?」


 声をかけてきたのは王子で。彼曰く、色目を使う淑女に食傷気味らしい。私は精一杯の演技で礼をするが「普通でいいよ」と言う。着飾った言葉は好きじゃない、と。私も良縁なんか期待してないので、「それなら好きにさせてもらうわ」と言うと、むしろ王子は嬉しそうだった。曲が終わって、王子は近衛騎士の元へと戻っていく。騎士の彼女は「ご令嬢に失礼はなかったよね?」と心配してくれたその言葉が聞こえないほど――私の鼓動が止まらないのは、どうして?

第57回Twitter300字SS参加作品

テーマ「演じる」でした。

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