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君との時間はお終い

 気になる、って程度だったんだ、最初は。


 同じクラスが続き、当たり前のように話をしていた。壁を感じず気遣いをする必要が全くなくて。


 試しにさ、付き合ってみたら?

 無責任に誰かが言う。


 そんな失礼なこと言えるわけない。

 終わらせたくないって気持ちは強い。


 でも今までの強運もこれでおしまい。僕と彼女は離ればなれで。

 もうこの時間は終わってしま――


「佐島」


 彼女が声をかけてくれた。


「先生と生徒の関係もおしまいだから。そうしたら私、遠慮しないからね」

「え?」

「遠慮しないって言ったの。好きって、言った方がいい」

「先生、聞かれるって!」


 顔が熱いのは暖房のせいなんだ、きっと。



第39回twitter300字SS参加作品、その2です。

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