表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/99

何気ない休日に


 私が作ったクッキーを、あなたは頬張る。何回も手が伸びるのは、きっと美味しい証拠なんだろうって勝手に思ってる。

 分かりやすいアクション映画。お約束のロマンス。こんな風に想えたら――と思っていたら、あなたがそっと私を抱き寄せた。

 この瞬間が幸せ――なんて思っていると携帯電話が鳴る。

 後ろ向きな感情ばかりが蠢いて、手がのびない。

「仕事の電話でしょ?」

 とあなたが無情に言う。ため息をついて渋々出た。

「先生、ごめんなさい! でも急患が、急患が!」

「落ち着いて、今行くから。状況は?」

 仕事に切り替えた私に、あなたはそっと囁いた。

 ――おいしいご飯作って待ってるからね。

 何時に帰られるか分からないけれど。

 私は大きく頷いた。



Twitter300字SS参加作品

今回は2編投稿したうちの1編。

今回のテーマは「休」でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ