表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/99

未来を彩る飾り付けを


 腫れ物を触るように扱われていた。傀儡の王子だ、情勢が変われば暗殺される。

 だから――命を晒すことも厭わずに、市井に出た。案の定、賊が金目当てに取り囲む。きっと、パンをあげた子が僕を売ったのだ。



(のぞむところだ)


 と目を閉じると――鋼が衝突する音がして。


(え?)


 目をこする。

「パンの恩義に応えなくちゃね」

 と細身の剣で、全ての剣を受け止めた少女は小さく笑んだ。









「パン一つで遠いところまで来ちゃったかな」

 と彼女は言う。彼女は白金の鎧を、僕は正装で王位継承の儀に挑む。着飾ることは辟易するが、未来を彩る飾り付けは王子にしかできないと君が言った。


 その言葉に生かされた――。



(だから、望むところだ)



 

Twitter300字SS参加作品

テーマ「飾る」でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ